山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

まだ文句言ってるワシ

「フュリオサ」にまだ文句言うてるのは多分、日本でワシ一人…な気がします。

「なんが駄目だったんやろー」と暇さえあれば、自問自答しておるわけですが。

それくらいに、個人的に駄目な映画だったんですね>「フュリオサ」

 

ワシの大好きなジョージ・ミラー監督、アニャ・テイラー・ジョイちゃんをもってしても駄目だったとはなんと言う残酷さ。

一番思うのは…

「復讐のベクトルが違ってしまっている」(「怒りのデスロード」を見て、フュリオサ隊長はてっきりイモータン・ジョーに対して深い大きな恨みがあるとばかり思ってたのに、それが語られるべき最新作「フュリオサ」ではフュリオサvsイモータン・ジョーのエピソードがほぼ皆無で膝カックン)

なんでしょうねえ(´・ω・`)ショボーン

 

それと、あのジャックという段ボール被ったおっさんにそっくりなあのおっさんの存在…

まるで朝ドラの「寅に翼」の主人公の配偶者ゆうぞうさんみたいな、「女に都合が良いだけの男」ってのがねえ…

こんな切り貼り着せ替え人形みたいなキャラをジョージ・ミラーが作ったというのが最初、信じられなくて目を白黒させてしまいました。

単なる「物語のための都合のいい男」なクセに、隙あらばフュリオサと恋仲になろうとしている気配があって(=ワシの妄想)もう、気色悪いったらありゃしない。

多分、見た目が全然ワシの好みじゃないってのも大きな理由だと感じますが。

「なにこの偽マックスみたいな男 ナニモンよ!!」と敵意ありありで見ちゃうんですよついつい。

 

それとディメンタスの小悪党ぶりも嫌い。

口数が多い陽キャの中身空っぽな、人望のない悪の首領ってのは新しいけど…

魅力はないですよ。

あのバイク3台?連ねたチャリオット(ローマ時代の戦車)のデザインには笑わされましたけど。

でもそれだけーーー。

あの小悪党のクセして大物ぶって(??)徹底して悪事を働くのも不愉快。

最初見た印象は「ジャー・ジャー・ビンクスみたい」(別にジャー・ジャー・ビンクスは悪役じゃないのに)でしたが。

悪事を散々働いて、みみっちいいじましいところがあるのもなんとも腹立たしいですよ。

だからあのラストシーンは、「それくらいで済ませてもらって良かったね」としか思いませんでしたけど。

でもあのラストでフュリオサの復讐物語は完結しちゃってて、あのエンドロールに出てくる「怒りのデスロード」の素晴らしいシーンの数々に繋がらないんですよね…