山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ザ・ライダー」

アマプラで配信されてたので見てみました。映画「ザ・ライダー」

www.sonypictures.jp

全然知らなかった映画なんですけど。

見てみたらこれがシミジミといい映画で。

ド・ローカル(極端な辺境地)を描いた映画って基本、面白いんですけど、これは「スポーツ映画」「青春映画」の面影もあって、とても良かったですね。

 

舞台はアメリカ中西部?

地元の最大の娯楽がロデオな地域です。

そこでロデオに挑み、馬を調教することを生きがいにしている青年が落馬事故で頭蓋骨骨折の大怪我をしたところから話が始まります。

 

彼の母はもう亡くなってて。

父は本当にアテにならず(馬を売った金でギャンブルに注ぎ込んだりする)

妹は生まれつき障害があって。

でも、主人公の青年はロデオではお金が稼げないので怪我の療養中、地元のスーパーで働きながら再起を誓うのですが…というお話です。

 

この映画、この主人公の青年が馬の調教をするシーンが凄くて。

本当に馬に語りかけて、馬の心を開かせ、馬に寄り添って調教するんですよ。

「このシーンの撮影どーやってんのよ!?なんでこの俳優さんは暴れ馬の心を開かせることが出来るのよ!?」

と非常に驚いたんですけど。

 

後で知ったことですが、なんとこの映画、「本人が本人の体験したことを再現しながら演じている映画」だったんですよ。ひゃー(*_*)

そりゃあ、話に説得力があるはずですよ。

主人公の「中の人」はリアルにロデオのライダーであり、馬の調教師なんですもの。

 

そして、主人公の青年の友人でロデオの事故で半身不随になって、会話もできなくなってしまって病院で暮らしている男性「レーン」も、ご本人が演じているんですね。

このレーンと主人公の青年の友情がなんとも胸が熱くなります。

リハビリを手伝いながらレーンを励ます主人公。

しかし、レーンも主人公を励ますんですよ、勇気づけようと言葉をかけるんです(指文字で)

 

人生は辛く、しんどいことの連続で、何一つ思い通りにはならないし、妹は高校生になってもブラを付けてくれないし、馬は売らなきゃいけなくなるし、家の貧乏さは一向に治らないし…

それでも主人公は、調教中の馬と一緒に草原を走る気持ちよさはなにものにも取り替えがきかないくらい素敵なことだと思っているし。

たった8秒間に命をかけて暴れ馬に乗るロデオをやるためなら自分のすべてを掛けてもいいと思ってるんですね。

人生は何一つ思い通りに行かなくて、ひどいことばかり起きるけど、それでも人生は続くんですよ。

「スタンダードプロダクツ」に行く

この前、博多駅に行った時に初めて「スタンダードプロダクツ」に行ったんですよ。

standardproducts.jp

さすが俺達の博多駅バスセンター!(゚∀゚)

※正式名称は「博多バスターミナル」です↓

www.h-bt.jp

博多駅とか普通、高級なお店が多いんですけど。この博多駅のお隣のビル「バスセンター」(=通称)には庶民的なお店がぎっしりと入ってて、ワシ的には博多駅で買い物&お茶とお食事をするならやっぱりここじゃあるまいか?的な商業施設であります。

そこに前から行ってみたかった「スタンダードプロダクツ」が入ったとあっては、

行かなきゃ!!(゚∀゚)

なんであります。

 

ここのスタンダードプロダクツは九州最大の広さとかで、確かに広大でフルラインナップが揃っております。

(;゚∀゚)=3ムッハーと興奮しつつ店内を見て回りました。

 

…さすがですダイソーさん。

さすがやでえ…(´Д⊂ヽ←嬉し泣き

無印良品より国産にこだわり、無印良品よりデザインにこだわり、無印良品より価格にこだわった素晴らしい店内でありました。

 

カトラリー類は燕市から。陶器は美濃焼、手ぬぐいは大阪府堺市から、石鹸は釜炊きの手作りだし、知的障害者を雇用しているメイカーからクレヨンを…と日本中から見つけてきた素敵なものを揃えているんですよ。

「このお店を作る過程には壮大な物語が背景にありそう」と*1ワクワクしてしまいます。

欲しいものはたくさんあったけど、とりあえず、映画を見る前だったので(;^ω^)メガネケースだけ買いました(サングラス用)330円w

 

次はもっとゆっくり見て回って色々買いたいですね。

ってか、天神地区にもスタンダードプロダクツあるらしいんですけど(三越の上らしい)、誰も知らないらしくwガラガラだそうです。

福岡市周辺、もう一箇所くらいスタンダードプロダクツの店舗ができてもいいのになー(´・ω・`)ショボーン

 

あと、今度はバスターミナルに行ったら、「世界の山ちゃん」にも行きたいですね。

大昔、吉祥寺で行ったことあるんですよ(なんで吉祥寺で)当時、東大の大学院に行ってたカトーくんに連れてってもらいましたっけ。

久しぶりにあの味を堪能したいです(^o^)

 

*1:o(´∀`)o

トリアス久山にて

という訳で。

映画「フェラーリ」は、上映時間の都合で久しぶりにトリアス久山にある「ユナイテッドシネマ トリアス久山」に見に出かけたんですけどね。

この映画館、そもそも出来た当初はヴァージンの映画館だったんですよ。

当時、ヴァージン・グループ(あのレコード会社から始まって航空会社まで経営してるでご存知のリチャード・ブランソンの)系列のシネコンだったんですね。

だから、内装もイギリスっぽいと言うか、ここを見るといつも「ポール・スミスっぽい」と思いますワシはw

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その後このシネコンは経営が東宝に移譲されて、結構長いこと「TOHOシネマズ」になってたんですけどね。

最近、気がついたら「ユナイテッドシネマ」になってましたw

 

しかもこの日、親子三人で入場したら、「今、サービスで無料にてクラブ・スパイスのカードをお作りしております いかがですか?」と店員さんに進められて

「クラブ・スパイスってたしか普通は入会金がいるよな」と思いつつ「いいですよ」と返事しました。

www.unitedcinemas.jp

自宅最寄りの映画館はユナイテッドシネマももちマークイズなので、作っておくといいかなと思って作ってもらったんですけど。

なんとカードのデザインが「ミニオンズ」でしたよ↓

画像

ミニオンズの新作映画「怪盗グルーのミニオン大変身」のキャンペーンだったようです(ありがとうございます)

これは…「ミニオンズ」を劇場まで見に行かねばならない?のか??(゚∀゚)

 

映画が始まるまでの間、久しぶりにトリアス久山をぶらぶらしてたんですけど。

まーー…あまりの変わりように驚いちゃいましたね。空き店舗も多いし一様に施設が古くなってます(そりゃそうだここが出来た当初、弐号機を妊娠する前だもん)

 

そもそもトリアス久山ってコストコ(ここのコストコが日本初出店だった)くらいにしか行かないんですけど。

そのコストコが…w

久しぶりに入店したら、「会員カードを更新してください」と言われて(今まで言われたことがなかった)古いカードを回収されました(初)

「ま、軽くなんか食べるだけだから」とカードを更新するより先にホットドッグとピザを買いに並んだら…

「なんか様子が変??」と気がついて。

料理を受け取ってから振り返って、周囲を見て驚愕しました。

「椅子もテーブルも撤去されている!?」

今までテーブルと椅子があって、飲食できてたコーナーが丸ごと消えてまして(;´∀`)

みんな壁際に立って飲み食いしているのです。

昔は立って飲食する人のための背の高いテーブルがいくつかあったんですけど、それも消えてます…

仕方ないので、コストコの裏に車を止めてたので車の中でモソモソと買ってきたものを食べたんですけどね。

「…もう会員証、更新しなくていいわね 多分、二度と来ないわ」と家族に向かって言いました。

「フォードVSフェラーリ」

映画「フェラーリ」を見たんだからコレも見ないとねっ(゚∀゚)

って事で見ましたよ↓

www.netflix.com

これ実はタイトルに偽りありな気がするんですが…ワシは。

イギリス人のレーサー、ケン・マイケルズと名車「コブラ」を生み出したシェルビーとの友情とフォードとの戦いを描いた映画です(フェラーリとも一応、「ル・マン」で戦うけども、それよりえげつない戦いが個人VS大企業フォードとの間で繰り広げられる)

 

まーー…想像してたより面白かったですね。

主演がワシのお気に入りの俳優クリスチャン・ベールなのもポイント高いですが。

製作総指揮がマイケル・マン(男の中の男)なんですね。

大企業と個人という戦いの中で何をもって彼らは自我と自尊心を保ちつつレースにも打ち勝つ事ができるのかという苦闘の物語です。

ここでクリスチャン・ベールはケン・マイケルズというイギリス出身の整備工でありレーサーであり、家庭人でありちょっと頭のネジがズレている人物を演じているのですが、コレがコレが。

ユーモアをたたえつつしかも闘犬なみのファイトを持ち、自由奔放に車を手なづけてその能力を最大に引き出す男を魅力的に見せてくれております。

ヒジョーにかっこいいよ(´∀`*)ウフフ

 

ワシ、マット・デイモンて苦手な俳優さんなんですが。

ケン・マイケルズとの友情(男と男の友情なんで暴力を伴うこともある)、熱い心を持ったアメリカ人デザイナーを真摯に演じておられました。

 

この映画でケン・マイケルズの妻を演じた女優さんもすごく素敵な人でびっくりしたんですけど、この人はモデル出身の女優さんだそうで。

www.youtube.com

頭のネジがズレている男を夫に持つ女を非常な説得力をもって演じておられます(しかも魅力的に)

この妻が…頭のネジがズレている男より更にネジがぶっ飛んだ行動をとったりして夫を本気で恐れさせるレーサーもビックリの根性の持ち主である妻モリー。とても魅力的です。

 

そう言えば「フェラーリ」でも「女傑」としか言いようのない絶対的な権力を持つ女ラウラ・フェラーリペネロペ・クルス演じる)も恐ろしくも魅力的で、なんとも他で見たことのないキャラクターですけど素敵でした。

魅力的な女性キャラクターが出ている映画はいい映画ですね。

「フェラーリ」

というわけで。ワシと弐号機の三連休の中日、コレを見てきました↓

www.ferrari-movie.jp

弐号機はホラー映画の「あのコはだぁれ?」

movies.shochiku.co.jp

を見たんですけどね。

 

ま、映画「フェラーリ

フェラーリ創始者エンツォ・フェラーリとその妻ラウラ、愛人との三角関係を中心にジリ貧に追い立てられているフェラーリ社、公道レース ミッレ・ミリアで優勝して再起を狙う様子を中心にお話が進みます。

 

「思いの外、面白いじゃん!!」(゚∀゚)

 

一応、エンツォ・フェラーリにはディーノという若くして病死した一粒種の息子がいて…とかいう史実はある程度知ってますが(ワシは一時期、漫画家・西風先生のファンだったので)

監督はワシは結構好きだぞ、「男の中の男」マイケル・マン監督(*ノェノ)キャー←「ラスト・オブ・モヒカン」のレーザーディスク(!!)持っているワシ

 

主演がアダム・ドライバーなんでちょっと心配してましたが(だって背は高いし顔がでかいしエンツォ・フェラーリとは程遠いと感じるので)

ja.wikipedia.org

 

しかし、全ては杞憂でしたな!!(^o^)

出演者全員、「強烈にイタリア語訛りの英語」を喋ってくれているし、オールイタリアロケでワシが嬉しい!!(゚∀゚)

かっこいい車と美しいイタリアの風景、強烈なキャラの人たちが動き回る映画で、非常に贅沢な気持ちになりました。

当然、劇伴も素晴らしい!!←ワシはいつも一言多いのよ

 

フェラーリの妻であり共同経営者ラウラを演じるペネロペ・クルスが素晴らしかったですね。

映画「ベル・エポック」(1992年)

であんなエロい末っ子ちゃんを演じてた彼女が年を取ってシワシワになって今、ベッドシーン(ベッドじゃなかったけど)をやってるー!!

と、とても嬉しくなりましたw

 

濃厚なマンマの味のパスタを堪能しつつ、人間関係のドロドロ、頭のネジの外れた命知らずのレーサーたち、ミッレ・ミリアでの悲劇(この部分ほぼ災害映画)

2時間超ある映画ですけど、楽しんじゃいました。

あとエンディングのイタリア語の歌も素晴らしかった。世界観がぴったりで泣けます。

ここでワシはなんとなくイタリア語で何を歌っているのかがわかる事に自分で驚きました(当然、簡単な単語の歌詞)

特別イタリア語を勉強したことはないんですけどね…フランス語より断然わかります不思議。

 

「ルックバック」

すいません、昨日は一日遊び呆けておりまして日記の更新を失念しておりました。

失敬失敬。

んで。見てきましたよ「ルックバック」

lookback-anime.com

 

まあコレが。

劇伴を除けば素晴らしい出来の映画でした。

非常に感心しながら、「これでアニメのチェンソーマンに引導を渡せたな 成仏できるな」と思いましたともー。

 

藤本タツキ先生の原作はもちろん読んでおりますし、例の斎藤環氏による一連の騒動の経緯もリアルタイムで見てましたのでよーーーく知っております。

それを知った上でなお、「なるほど、素晴らしい映画だわ(但し劇伴以外)」と思いましたよ。

 

なんでこんなにワシが劇伴をディスっているのかと言うとワシは昭和の御代にですね、すごく嫌ってたものがありまして。

それが「お涙頂戴」「難病もの」「演歌」だったんですね。

そのいやーーな記憶を呼び起こすような劇伴で、流れかけてた涙が速攻で逆流して目に戻っていったので自分でもビックリしましたよ。

 

…アニメの世界ではコレが常套ってことなのかもしれませんが。

監督がこんなことを許してはなりませぬ。

監督は作品の隅々にまで自分の世界の統率を行き渡らせねばならぬものだとワシは考えます。

だから極力、ノイズは取り除き、自分の構築した世界の統治者であらねばならないと。

当然、そこには自分の作品の力を信じる強い心と世界を統べるパワーを同時に持つはずなのですがこの「ルックバック」は…

 

まずは良いところから上げておきましょう。

とにかく、素晴らしい「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

www.netflix.com

への見事な返歌であり、藤本タツキ先生の作品への理解度の高さに感心しました。

「鳥は鳥に 人は人に 絵描きは絵描きに 猫は猫に 人殺しは人殺しに」なるように生まれてくるんだなあという残酷な現実と、それを乗り越えるための力を信じる愛の物語であります。

 

だからこそ、あの作品の力自体を信じてないとしか思えないような劇伴の付け方は…

昭和の御代なら全国民の紅涙を振り絞らせたんだろうな…と思いましたが残念、今は2024年だわ。

監督自身が自分の力を信じ切ってないようにしか見えなくてとても残念な砂を噛むような思いでした。

 

ネタバレかもしれんけど、あの犯人のシーンは原作通りとなってて良かった。

斎藤環さんは漫画を読む力がもともとウスイ人なんだから、たとえなんか言われても放っておきゃよかったんですよ。言論は自由だから、表現も自由それに関する「お気持ちの表明」だって自由なんですよ。それはこのブログだって同じよ。

映画「ルックバック」はそこがとても良かったですね。

ポリコレなんて作品に対して百害あって一利なし。それを表明してた気もします。

 

イノセントな衝動を愛するものとしては、とても良いものを見せてもらいました(但し劇伴以外)

 

※劇伴は「温泉シャーク」がすごく格調高くて良かったですよ(エンディングの歌も含めてw)

サングラス2つ

毎年、夏になると「あーーサングラスが欲しい」と思っておりました。

でもワシは近眼なので、サングラスを買うとなるといわゆる「度付きグラス」を買わねばなりません。

「いつもの眼鏡と度付きグラスととっかえひっかえするのが正直、面倒くさい…」

と思っておりましたらSHEINにて「眼鏡の上からかけられるサングラス」なるものを売っておりましたので。

「この値段なら失敗してもいいかな」

と買ってみたのがこちらです↓

プラスチックのやっすいサングラスなんですけど、眼鏡の上から装着しても軽いから全然気にならないんですよ。

むかーーし、ワシはアルマーニのメガネ使ってたんですけど(高かった)

コレがクリップで止められるサングラスとメガネの2in1のセットになってて、「あ、コレは便利かも」と何年にもわたって愛用してたんですけど。コレがですねえ…

眼鏡の上からサングラスのクリップをパチンと装着してかけてみると、

「す、すごく重い…頭が痛くなる」(T_T)

な代物でした(レンズがガラス製だったせい?)

高いがゆえにデザインはすごく洗練されてて良かったんですけど、肝心の使い勝手が良くなかったんですよ。

このアルマーニのサングラスを掛けたワシはイタリアのマダムみたいに見えて迫力があったもんです(褒めてないよ)

なんかもうマフィア関係者とか構成員みたいな見た目になってましたもん。

 

だから「もっと軽くて手軽に使えるサングラスが欲しいな」とここ数十年間、ずーっと探してたんですけどね。

まさかSHEINで404円で売ってるとはw

 

このSHEINのプラスチックの眼鏡の上からかけられるサングラス、車に乗せっぱなしにしてて通勤に使っているんですけどね。

これが結構ちゃんとサングラスとして使えてて。

目の疲れ方が全然違う!!(゚∀゚)んですよ。

「これは買って良かったなあ」とシミジミと思いましたとも。

 

んで、「この手のサングラスもう一つ買って、よそ行き用にしちゃおうかな」

と思いまして買ったのがこちら↓

 

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「女性用眼鏡とガチョウの卵型のオーバーサイズサングラス」(商品名)

セールで253円でしたw

もうね…全然文句ないですよ。

先に買ったのは黒いレンズに紫のフレームでしたが、今回買ったのはべっ甲柄風のフレームにこげ茶色のレンズです。