と、言うわけで。
ワシはもう、只今、平沢進再履修で忙しいのです(゚∀゚)
面白いなあ、40年前にワシは彼の大ファンだったのに、30年前くらいからあまり聞かなくなり、その間に平沢進は大進化を遂げてたんですね。
一番驚いたのは「喉の頑健さ」でしょうか。
昔から、テクノでありながら、酷使する肉体にこだわりを感じておりましたが、その酷使し続けた肉体が、喉が、年をとって(もうすぐ66歳)磨かれるなんてねえ。
現実はフィクションより奇々怪々ですよ。
気がついたら「ワタシオンナゴエハナセマース」になっているし(怖い)
見た目枯れたおじいさんなのに、妖艶で芳醇な女声ソプラノがその喉から出てくるんでビックリですよ。
もちろん、普段の男声での歌声も超絶美しい。
いつの間にこんな技を身に着けたのでしょうか?(確認するための、1980年からのライブ音源も聴き漁っているが、1980年代末頃にその芽生えのようなものが見える気がする)
ブレスをどこで入れてくるのか?全然わかんねんよ!!な超ロングブレスもすごい(語彙力)
普通はねえ…年を取れば容色は衰えるし、喉だって、声が出なくなるものですよ。
舞台でのパフォーマンスだって質も落ちちゃうのが普通じゃないですか…(だからこそピロウズは結成記念公演はもう大規模なものはやらないと決めた)
しかし、この平沢進という師匠。
さすが世間から師匠と呼ばれるだけあって、正直、若い頃より断然美しい。当然、若い頃に比べれば枯れてますが、その枯れ方が美しい!
若い頃の才気走ったエキセントリックな容貌が(失敬)さまざまな苦労と人生の艱難辛苦や悲しみを超えた果てに摩耗されて、今や超然とした佇まいとして表れております。
それはまさに、絶句するほど美しい。人が歳を取る事の見事な様を見せつけられているような気がします。
作る作品もどんどん尖り続けて、もはやどこへ向かっているのか全然見えないw
その音楽は人の心に訴えかけ、語りかけ、自分の中にある宝を掘りなさいと言われているような気すら来てきます(妄想)
あ。そうそう。
書くのを忘れてたけど、先日の大阪2K20▲03公演。
生配信を見終わった後、「なんだか一編のSFを読んだ後のような味わい」だったのですが。
「なんか似た話をワシは知っているな」
とぼんやりと考えてて、思い出しました。
「サイレント・ランニング」ですよ(1972年 アメリカ映画)
植物が絶滅した地球から、宇宙船にわずかに生き残った植物たちを乗せて避難する男が主人公です。
同僚の乗組員と、植物の世話を補助するロボット、植物たちしか出てこないすっごい地味なSF映画なんですけどね。
主人公が、いざとなったら、同僚の乗組員よりも植物を優先させるんですよ。
初めて見た時はびっくりしてしまって、「こんな人いるか!?」と大笑いしたのですが、物語の終わりでは誰もいなくなった宇宙船の中で、ロボットたちがせっせと植物のお世話をする姿が出てきます。
その様子はなんとも平和で幸せな風景なんですな。
「不思議な映画だなあ」という事ですごく印象に残ってたのでした。
そもそも「サイレント・ランニング」という言葉は、
「潜水艦戦術のひとつで、ソナー探知を避けるため艦内機器類を停止し、無音潜行すること。」Wikipediaより
なんですね。
いわゆる「ステルス」?(;^ω^)※平沢進は自称「ステルス・メジャー」
これは…多分、平沢進は「サイレント・ランニング」を見てる気がします(妄想)