山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ワンダーストラック」「マッドマックス サンダードーム」「隠し絵の牙」

GYAO亡き今、ワシは荒野の配信サイトをうろつきながら、映画を求めてさまよう亡霊。

アマプラで渋々見繕って映画を見ます。

 

ワンダーストラック」(2017年)

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ワシが「世界で一番信用している映画監督」であるトッド・ヘインズの作品です。

ニューヨークを舞台に、生まれつき耳が聞こえない少女の物語(1927年)と落雷事故で聴覚を失った少年の物語(1977年)が交錯する映画です。

 

ニューヨークで起きる奇跡、魔法の物語。

ワシの大好きな女優、ジュリアン・ムーアがここでは老婆役で出てくるんですけど…あまりにも見事に老婆で最初誰だかわからないほどでしたw

集中してみた3本の映画の中では一番面白く、心に残りました。

子供心に寄り添い、勇気を呼び起こしてくれるような映画で、「さすが。トッド・ヘインズ」との思いを新たにしました。

途中で挟み込まれるトッド・ヘインズならではの楽曲の選び方も、「そうだよ、世間の評価なんかくそくらえだわ いい曲だもん」と納得させられる一曲。

世代的にも音楽経験も重なっているので、やはり共感する事が多い監督です。

 

「マッドマックス サンダードーム」(1985年)

実は初見w

テレビでやっているのを片手間にちょっとだけ見たことがありましたけど。

「子供向け?」と思ってしまって、実は見たことがなかったwんですね。

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んで、見てみたら、っちゃんとマッドマックスでしかも結構面白かったですw

「サンダードーム」のシーンよりも、最後の機関車とバギーの荒野のカーチェイスシーンが心に残りました。

確かに「ジュブナイルもの」な側面もあるのですが。なんでPG13やねん(;^ω^)

子供にこそ見て欲しい映画なのに。残念無念(´・ω・`)

そしてこのカーチェイスシーンこそ、ジョージ・ミラーのV8エンジンが唸りっぱなしで爆走してて良かったですね。まごうことなき、ジョージ・ミラー節が炸裂してました。

それと悪役なんだかいい人なんだかよくわからないティナ・ターナーの器のデカさwも心に残ります。

 

「隠し絵の牙」(2021年)

これはねえ…面白くないですねえ。

いわゆる企業モノなんだろうけど、企業モノってもっと大げさに歌舞伎みたいにやんないと退屈になりますよね…の見本みたいな映画です。

ちっともはらはらドキドキしない、登場人物誰も好きになれない(國村隼だけ良かったかな)

見るだけ時間の無駄でした(サンミアあるいはシトリンさま、庭師キン子がご本人役で一瞬出てくる)