山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

GyaO三昧

Amazon fire TV stickを買って一番良かったのは無料動画配信サイトのGyaOが見られることなのかもしれません。
無料で結構見るものがあるんですなコレが。
毎週更新されるので、見きれないまま「次!」に行ってしまうこともあるほど(^_^;)です。

昨日はまず、佐々木希満島真之介主演の「風俗行ったら人生変わったwww」を見たのですが…
こんなに頭の悪い映画久しぶりに見たかも…
前半はともかく、後半の大作戦に至っては意味不明。
「そんだけ金の掛かった作戦が出来て運動神経もあるのなら、正直に借金返そうな」(;_;)と何故か説教したくなる映画でした。
しかもこの映画の引きこもり?ニート??の表現がヒドイ。
キチガイか単に「ウェ〜〜イ」族に憧れているとことん残念な人にしか見えない(;_;)
頭も悪けりゃ志も低い映画で、ビックリしましたw

「口直しになんか他の映画も見たろ」とウロウロしてたらなんと!
フェリーニの「81/2」(はちかにぶんのいち)が配信されてたのですぐに見ましたよφ(゚∀゚ )アヒャ

若いころに見た時はなんか意味もわからず、「なんだろうコレは…コネタ集なのか??」と思いつつ見てたのですが。
恐ろしいことですね、この年令になると、フェリーニが何を言いたかったのか?が手に取るように分かるのです。
若いころに見た時は、「なんだよこのグイド(主人公 マルチェッロ・マストロヤンニが演じるフェリーニの分身)って男、いい年をして子供っぽすぎるし自分勝手がすぎる!話にならん!」としか思わなかったのに。

今見ると、グイドの苦悩がよくわかって。同時にグイドの妻の苦悩もよくわかって。
思わず身悶えしましたw
この映画では映画監督グイドの妻は冷静でインテリな女性として描かれます。
現実においては、世間的にはフェリーニの妻ジュリエッタ・マシーナのイメージって「純粋」「無垢」とかなんですよね。でもきっと、現実ではこんな感じ(強いインテリ女性)だったんだろうなあと思わせるものがありますw

この映画を撮った翌年にフェリーニジュリエッタは一度離婚するんですよね。
ズタボロになった結婚生活を見事に描写した映画でした(30年ぶりに再見してこの感想)

「81/2」が物凄く面白くてしかも感動してしまったので、この波に乗って更にGyaOで映画を探してたらなんと!!
ワシの大好きなトッド・ヘインズ監督の作品「エデンより彼方に」があーるじゃありませんか!w(°O°)w
この映画も大好きなんですよね。

さっそく再見してみました(15年ぶり2回め)
裕福な家庭の一見幸せそのものにしか見えない白人金髪美人奥様と黒人庭師とのはかないプラトニックな恋を描いた物語です。

確か、先月は同じトッド・ヘインズ監督の「アイム・ノット・ゼア」も配信してたんですよね。
「映画担当バイヤー推薦の今月の名作」というカテゴリーらしいのですが…
この映画バイヤーとワシは話が合いそうですw


※こんな庭師がいたら誰だって好きになるわよ…そのあたりの描き方がすごく上手いのトッド・ヘインズ
ゲイだから女心がよく分かるのだろうか…?