「ブレードランナー2049」を見て以来、「久しぶりにタルコフスキー映画を見たいなあ」という気分が盛り上がってきましたw
ワシはもともと、フェリーニとか、ベルイマンとか、タルコフスキーが大好物のスノッブな鼻持ちならないタイプの映画好きなんですううううう(告白)
そしたら今、タルコフスキー作品を4K化するプロジェクトが着実に進んでて、こんな動画がアップされてました↓
Stalker - Andrei Tarkovsky (trailer for 2017 new restoration)
The Sacrifice – Andrei Tarkovsky – Re-Release Trailer
もう素晴らしいーーー「美」が眼球から突き刺さってそのまま直撃で脳細胞にたどり着き、ニューロンを破壊しそうな勢いで飛び込んできます。
すごい映像体験です、やはり。
タルコフスキー監督がなくなって31年も経っちゃったんですね…なくなった時は本気で悲しくて泣きました(有名人がなくなった本気泣きしたのはタルコフスキーと幸田文だけ)
ちなみに「ブレードランナー2049」の1シーンがコレです↓
※生き残り旧型レプリカント(ネクサス)を追ううちに意外な真実に行き着いた主人公「K」が証拠隠滅のため家に火をつけるシーン
こちらタルコフスキーの遺作「サクリファイス」のクライマックスシーン。
※主人公は自分の愛する家族のために、世界を救うために自らを供物として神に捧げることにして、その証拠?契約の証?として自分が愛した家に火を放ちます
もう同じ映画かと思うほどそっくりじゃん!!!
あと、親子の絆として出て来る一本の木のイメージとかも共通してます↓
※「サクリファイス」のポスターはこの「木」が主人公になってます
父(画像下)と息子(画像上)をつなぐものがこの木に象徴されており、生命が一本の木によってつながり続いていくことが示唆されます。
それはタルコフスキー自身の息子に宛てた遺言であり(涙)この映画がなんであるのか?という問の答えになっているのです。
実は、「ブレードランナー2049」の最初の方のシーンで、謎の農場を尋ねるシーンがあったのですが。
真っ先にタルコフスキーの「ストーカー」のこのシーンを思い出したんですよね↓
「もしかして、ドゥニ・ヴィルヌーヴはタルコフスキーが好き?」と思ったきっかけです。
そしたら後々、犬も出てくる。
犬といえばタルコフスキーの「ストーカー」ですよ。
※あ。コレは「ノスタルジア」だ。
タルコフスキー映画ではこれらのイメージは「人類の救済」に向けられていた気がするのですが。
ドゥニ・ヴィルヌーヴはそれを真逆に使っちゃったような気がしてwそれがイヤン。
個人的にすごくイヤン。