山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ストーカー」再見

今日はこのヤプログのメンテナンスだったため、ちょいとお買い物に行ってました。ただいま━━━━(゚∀゚)━━━━!!
さて、「ブレードランナー2049」を見て以来、「タルコフスキー映画が見たいな」と思ってて。
YouTubeで探したらありました。しかも「ストーカー」のリマスター版ヮ(゚д゚)ォ!
英語字幕でしたけど、見ました。
なんとなーくお話は覚えてたので、英語字幕でも最後まできっちり見ることが出来ました。

で、今回初めて色々気がついたこと。
※実はこの映画、最初に見たのは20代なかば。西新にあった「てあとる西新」で見たんですよね(ということは30年以上前w)
その当時はフィルムの状態も良くなかったし、細部がよく見えなかった気がするんですw

その証拠に今回、初めて気がついたシーンが有りましたw
映画中、「ミンチミンサー」と呼ばれる「人が入ったらひき肉になる部屋」ってえのがありまして。
そこで主人公たちがあーでもないこーでもないと色々話し合うのですが(ていうかこの「ストーカー」という映画全体、人々が勝手にあーだこーだ言ったり詩を吟じたりしている)
その時、通路のくぼみ?に抱き合ったままの形でミイラ?白骨化??している人の死体が映るんですね。
なんとなくその抱き合った形から「恋人たちか」と思ったんですが。
「あ!こんな物が写ってたんだ」と初めて気が付きましたwすごく驚きました←今更

この映画、この「ゾーン」と呼ばれる立入禁止の地域にある「部屋」に入ると「自分が本当に望んだものが手に入る」と言われている_設定なんですが。
「なんか人がその部屋に入っても生きて帰ってきた人はごく僅か。殆どが部屋に向かう途中で死んじゃう。殆どの人は行ったっきり帰ってこない」って映画中で話には出てくるけどそうそうこのゾーンで恐ろしいことが起きるわけでもなく、ジワーーーーと話が流れるんですね。
そんな中でほぼ唯一?死体が映るシーンで「あ。ここは本当にゾーンなんだ。噂は本当なんだ」とわかる仕掛けです。
しかも恋人たちの死体。一体彼らは何を望んでここまで来て、どうやってここで息絶えたんでしょうね。

あと、笑っちゃったのが、ゾーンがあるロシアの森の中って、生き物の気配があって。
盛大にカッコウが鳴いているんですね。
「すごい、ゾーンってのんびりした良いところじゃん」と思ってしまって思わず笑いました(そんな生命の危機に満ちた土地に見えない)

そしてやっぱり、タルコフスキー映画は、素晴らしかったですね。