山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ブレードランナー2049」

お休みだったので、映画見に出かけてました。
ヤフオクドーム横にあったユナイテッド・シネマが今は更地になっているので、映画を見るには遠出しなければなりませぬ(;´Д`)
雨の中、えっちらおっちら出掛けましたよ。

さて、映画は公開初日というのに館内はガラガラw
早く観に行かないと上映終了しそうな勢いです(´・ω・`)出かけてあげてー

ワシの大好きな映画「ブレードランナー」のその後を描いた35年ぶりの続編ですよ。
やはり予備知識として前作の本家「ブレードランナー」を見ておくこと。
それと、映画公開前にYouTubeにて公開された3本の短編映画での2049年に至るまでの前日譚を見ておくのが理解を深めるのは良いと思うのですが…
普通の映画ファンはそこまではやらないもののようですね(・_・;)

ワシ的には一番、世界観を理解するのに役立ったのはコレでした↓

【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2036:ネクサス・ドーン」



「ネクサス」という使役用アンドロイドを作り続けていたタイレル社が倒産し、人類を滅ぼしかねないネクサスの製造禁止が行き渡った世界で、新たにネクサスを作って新しい世界を切り開こうとするウォレス社の盲目のCEO。
この人の存在をわかっていると「2049」の世界観はわかりやすいです。

映画本編はね。
「なんで監督がドゥニ・ヴィルヌーヴなんだろう?リドリー・スコット(前日譚2本の監督)の息子のルーク・スコットだって良かったんじゃないの?」と思ってたのですが。

映画本編を見て理解しました。
「なるほど!これはスター・ウォーズ フォースの覚醒と同じか」

前作をうまいことなぞって映画にしてくれる人ってことで、ドゥニ・ヴィルヌーヴに白羽の矢が立ったんでしょうね。
ルーク・スコットが監督したのなら父の作風を受けつつの、やっぱりの父の血を受け継ぐなんだかダッチロール気味の謎映画がいっちょう出来上がった予感もしますがw
「ソッチのほうがカルト映画的には美味しかったかも」\(^o^)/と思うワシがいる…

まあ、映画会社的にはリスクは負いたくないし、名作を引き受けつつの破綻のない、映画的に手堅い作品が欲しかったんでしょうね。
それは理解できました。

そして実はドゥニ・ヴィルヌーヴタルコフスキーがとても好きーと言う事も十分感じましたw

途中何度も、「お?ストーカーかな??」「あ。サクリファイスじゃねえのこの映画??」と何度もツッコミが入れられたのでワシは満足です(๑´ڡ`๑)
リドリー・スコットの遺伝子を受け継ぐはずが何故かタルコフスキーの遺伝子を受け継ぐ感じになっちゃった。しかもなんか「パシフィック・リムだし」という不思議映画です。
そしてやっぱりラストまで見ると、なんとなくお話に落ちがついてないし、問題解決できてないし、やっぱりデッカードは弱々ってとこに本家「ブレードランナー」の遺伝子を感じたりして…

愛すべきスットコドッコイ映画だと思いまする。
でもやっぱり、本格的スットコドッコイ映画を目指すなら宮崎吾朗に映画一本撮らせておおごけしてカルト映画にまで上り詰めたジブリを見習って、ルーク・スコット監督で見てみたかったなあ。
こんなおちょぼ口のまとまった映画にはならなかった気がするの(無責任)

そんなことより最後まで気になったのは老犬の去就でした。