今年、新年二番目に見た映画はコチラ↓
つい数ヶ月くらい前?に劇場公開してたと思ったらもうアマプラに来てますよ。驚きです。
予告編はコチラ↓
主人公はクリーニング工場で働きながら、ハンドルネーム「ラーテル」として転売屋もやっている青年です。
自分の勘を頼りにめぼしい商品を買い集めて、それをネットで転売するという商売をやっているのですが。
この商売のやり方が、いつの間にかすごく沢山の人に恨みを買う結果になってしまったようで。
家に凸されたり、付け回されたりするようになり、さすがに主人公気味が悪くなって人里離れた田舎に引っ越してしまいます。
クリーニング工場も辞めまして、湖のほとりで転売ヤーを専業として生計を立てていくことにしたんですけどね…
というお話です。
自分の預かり知らぬところで、自分の所業のせいとは言えwたくさんの悪意や怨嗟が渦巻いてて。
ついには自分に牙を剥くという恐怖。
この転売ヤーさんが、転売屋のくせに世知に疎いと申しましょうか、アンテナが低いので、
「そんなんでこの商売、やってけんのか?」と思ってたら、やっぱり商売も駄目になりかかってて。
人の恨みは買うし目利きのセンスも人並み、商品の仕入れ方法も、売ったほう、買ったほう両者納得ずくのウィンウィンでニコニコ握手で取引終了みたいな芸当も全然できない。
むしろ商売するごとに買い付け相手に遺恨を残しちゃったりするから、商売人としてのセンスが圧倒的に無い主人公なんですな。
なんで商売人やってんだかと呆れてしまいますが、だから映画として面白いんですね。
「あーあ、人の恨みは怖いよ」
なんて言いつつ見てたら、案の定、各方面からのそのどす黒い恨みの感情が集まって雲(クラウド)みたいに塊となり。
転売屋「ラーテル」の正体を特定する動きがネットで盛り上がったりして。
各方面に恨みを買っているから「特定するスレッド」に本当のことを垂れ込む人も当然居ますし、お金に困ってて「なんならラーテル、仕留めちゃう?ギャラくれるならオイラやっちゃうよ?」みたいなおっちょこちょいも現れます。
ついにはその人達がみんなして主人公の命を狙うようになっちゃう_というお話です。
黒沢清は初期の作品「ドレミファ娘の血は騒ぐ」「スウィート・ホーム」「地獄の警備員」から見てますし…
最近は1989年の「蛇の道」を見たばかりです(コレはすごく気味が悪くて良かったですね 最近、リメイクもされましたがリメイクはまだ未見です)
人の悪意にさらされて、こてんぱんに伸されちゃう主人公。
そこにまさかの正体不明なよく知ってる(!)助っ人登場な映画なので思わず笑ってしまいますよ。