山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ユーリ!!!on ICE」の最終回一回前を見る

毎週どころか見逃し配信まで熱心に見ているアニメの「ユーリ!!!on ICE」と「DRIFTERS」がいよいよ年内に終わってしまうのですが。
「DRIFTERS」は二期もありそうだけど、一応、「ユーリ!!!on ICE」は完結する(筈な)ので物語はいよいよ盛り上がってきておりますね。

もともとホモセクシャルなエロスをはらんだ物語なんですけど。
ソレに寄って好き嫌いが激しく別れるアニメだと思います(ワシは好き)

何と言うか、昨夜放送された最終回一回前の「グランプリファイナル・ショートプログラム」編は。
実に力の入った演出、作画、動画で。
まるで本当のフィギュアスケートのグランプリファイナルを見るような思いで見ちゃいましたね。
各選手の個性と演技が、納得の出来と申しましょうかw

「この選手だったらこう滑るよね」という視聴者が見たいものをちゃんと見せてくれるというこのつくり手の真摯な姿勢が本当に好印象です。
ちゃんとアニメが動くということ。音楽に乗って二次元のキャラクターがちゃんと演技をする。
それを素晴らしいカメラワークとカット割りで見せてくれるという、この「言うだけは簡単だけどそれを実現するのには途方も無い労力とセンスとお金が必要になるであろう、大変に違いない作業」を毎週、きっちりと見せてくれたスタッフには感謝感激ですよ。

そして物語の方も、「期限付きの恋」というものをちゃんと見せてくれるので、昨夜は感心しましたねえ。
コレはワシの勝手な妄想なんで、当たってるとは思えないんですけどw

でも、この「期間限定の恋」というものをとても美しく、切なく、久保ミツロウ先生は描いてくれたのだなあと深く、一人で感動しておりました。
「永遠」じゃない。
でもその残照の輝きは、おそらく自分が死ぬまで、自分を照らし、導き、暖め続けてくれるであろう、恋の記憶。

そんな事を考えながら、昨日はアニメを見ておりました。
その恋が終わって、二人の蜜月は終わってしまっても。
自分の心を暖め続けてくれた、素敵な出会いと二人の交流は、何かを変えて、何かを残すんだろうな。
そしてソレは、悲しいことじゃ無いんだ。
二人の道が別れてしまってもう交わることはなくても、その恋の記憶は刻まれて、風化することはないのだと、56歳、アニメを見て感動してしまうのでした。