何年か前にアカデミー賞を何個かとった作品ですね。
Heart Rockerじゃなくて、Heart Lockerでもなく、原題はThe Hurt Locker。
アメリカ軍のスラングで「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味する言葉だそうです(※Wikiによる←初めて知った)
イラクに派遣されたアメリカ陸軍の爆弾処理班の活躍?を描く戦争アクションものであります。
アメリカで普通に暮らしてた人たちが戦地に送られてどんな地獄を見てきたのか?というお話です。
なんかドキュメンタリー風?に撮ってあるのか?
この映画のリズムに最初は慣れなくてですね。
「ふ〜〜む、捏造ノンフィクションみたいな?」と思いつつ(しかし、映画なので映像はとーてーもーー綺麗です。挿入されるイメージカット?みたいなのとか超〜〜〜〜〜スタイリッシュ なんかおしゃれなCMみたいよw)
半眼の構えで見ていた(退屈で半分寝てた)のですが。
あるシーンでワシは目が覚めましたね!
超激務な任務を終えて、基地に帰ってきた兵士同士が悪ふざけをしているうちに取っ組み合いになって、一人の兵士が同僚の兵士の上に馬乗りになって「ロデオだ!ロデオだ!!」と言いつつ、上半身を固めてグイグイと乗りこなす?んですね。
「おおお、男と男の肉のぶつかり合い!?」 ( °o°)
と思わず目をみはるワシ←
これが女性兵士がいたりしたら激しい◯◯が始まったりするんでしょうなあ(イラクでのアメリカ陸軍内での乱行はワシですら聞いたことがある)
目覚ましいのはこのシーンだけですw
すまん。
なんか「生きることへの渇望」みたいなのがこのシーンで、特に出てましたね(上から目線)
なんでハマれないのかなあ?と考えたのですが。
おそらくは、このスタイリッシュな作風と偽ドキュメンタリーの手法の食い合せが悪いんですね。
イラク戦争の悲惨さも恐ろしさも。
多分、この映画を作ったことで退役軍人の皆様に「チラチラチラ」と媚びを売ることは出来たかもしれませんが、実際、戦地で地獄を這いまわって心に傷を受けた人たちにとっては…
「なめんなよ!!」な気持ちを引き起こしそうな予感…
平和な日本で家で半眼の構えで見てても「この作風うざいなあ しゃれおつ杉んよお」とか思っちゃうんですから、実際にイラクから帰ってきた人たちに於いてなら…
キャスリン・ビグローは「ストレンジ・デイズ」を見て、好きな監督だったのですが。
なんだろうなあこの「ハート・ロッカー」は。
「女なのにやるでしょ?」みたいな感じがフィルムの向こうに透けて見えて。萎えます。
「女だって戦争の悲惨さぐらい描けるわよ?」みたいな。
戦略が透けて見える映画はワシは好かんのよ…(今日の結論)