山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ザリガニの鳴くところ」

休みの日には映画を見ておくのです。

今日のお題はコチラでした↓※ウィキでは物語のラストに言及されてます(ネタバレ)

ja.wikipedia.org

見終わったワシの感想↓

「普通に生きて暮らしているアメリカ人のその感覚がワシは怖いわ!!」

 

もちろん、アメリカ人にも人のために命を張ったり、助けたりする人がいることも十分知ってますが…

先日、劇場で見た「ミーガン」でも同じような感想だったので…

「市井のアメリカ人」とされる普通に現代社会に生きて生活している人たちが考えて行動している_そのありようの基準値?がワシにはとてつもなく恐ろしいものに見えるんです。

「ミーガン」に出てくる仕事仕事で自分の姪のことなんか基本、世話なんかしたくもない叔母さんとか。

自分の飼っている狂犬を猫っ可愛がりしている隣人とか(しかし、この行動はまさにワシと近似値)

決定的に問題を抱えている我が子を良いように解釈しすぎな母親(親ばか)とか。

「恐ろしいアメリカ人、総登場」だったんですけど、この「ザリガニ歌」も酷い映画でした。

 

話の導入部とか、半分くらいまでは面白いんですよ。

「あー。似たような話、昔、わんぱくフリッパーで見たな」と思いだしたりしました。

ワシの好きな映画にサム・ライミ監督の「ギフト」がありましてね。

それもアメリカ南部の湿地帯が舞台だったんですけど、これもビンボーと旧弊な価値観の中でもがく人々が描かれてて

ホラー映画なんだけど、なんとも人の心の機微が描かれてて、ワシはこの映画「ギフト」、好きなんです。

つまりアメリカ人にとって「最底辺の人生」の一つが「アメリカ南部での湿地ぐらし」なんですね。

そこで繰り広げられる愛憎、差別、暴力。

このテーマって映画にしたら面白くないわけがないんですけどね…

しかし「ザリガニ歌」にはどうにもこうにも感心&賛成できねえなあ_がワシの正直な気持ちでありました。

 

途中で、「はっ この映画、もしかしてダンサー・イン・ザ・ダークみたいにどんどんドツボへとハマっていく負のスパイラル映画なの??だとしたら面白恐ろしいんだけど」

と思いつつ見てたのですが…

そうはならないし、なんたってこの映画の終わり方がひどすぎるw

なんと言うか、モラルがない(ワシがモラルを語る!?)

こんな無理くりな決着の付け方ってさあ。

 

昔、「重力ピエロ」を読んだ時に怒髪天になった事を思い出しました。

もしかしたら、今の時代、普通の人ですら犯罪へのハードルは異様に低いし日本でだってモラルなんてものは豚の餌になっているって事なのかもしれませんね(そうであってほしくないけど)