山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

RockDaze!2011 完結編

the pillows
そしてオオトリ、ピロウズの登場。
出演の終わったバンドの皆さんが3階のバルコニーにすずなりになって「今か今か」とステージを見下ろしてらっしゃいます。
上から見ているメンツもすごい顔ぶれ。

場内はバスターズが殆んどw
みんな楽しみにやって来たようで、みんな笑顔で開演を待ってます。
今日は何か素敵なことが起きるかもね〜?

懐かしのw「Kelly's Duck」が流れて(生で聴くのは久しぶり!)ピロウズが登場。
なんと1曲目は「インスタント・ミュージック」!

この夜のセットリストは以下

インスタント・ミュージック
Comic Sonic
アナザー・モーニング
Funny Bunny
キム・ディール
この世の果てまで
No Surrender

en)ハイブリッド・レインボウ


最初の2曲で「ん?今日は軽めの曲で来るつもりかな?」と思っていたら…!!
物凄い熱演の「アナザー・モーニング」で思わず涙腺決壊

「そうだよ、ピロウズはこんなバンドなんだよ!必ず借りは返しに来る。落とし前を必ずつけに来るバンドなんだよ!!」
と今更のように思い知りました…(;_;)

思えば3月の福岡公演。
あの時の真鍋代表の様子はいつもと違ってました。
確かに演奏はしているけど、汗の量は少ないし、時々心が何処かに行っているような瞬間があって。あまりお客さんの方を見ない(いつもはアレほど慈愛に満ちた目で見ているのに)
「まあ、人間だからそんな事もあるだろう」位にしか思わず、それ以上深く考えることはなかったのですが。
のちのち、当時の事情を知り、ワシは号泣してしまいました。

ピロウズのHORN AGAINツアーがどんな思いで決行されたのか。
その背景を知ると、もう絶句してしまいます。

そして先日、延期になってた仙台で行われた感動の実質ファイナル。
その時に涙で歌えなくなったこの曲を、ちゃんと歌う為に。
ピロウズは一つ一つの音を噛み締めるように奏でて、歌って、
まるで、「この震災で、人生で傷ついた人たちの心に届きますように」
ピロウズの音楽を好きな人達がこの曲を演奏することで少しでも慰めになるのなら」
という感じがビシビシ伝わってきて、もう、ワシの涙腺大決壊

嗚咽をあげて大泣きしてしまいました。
「まるで見えない希望でも、何も無いよりはマシ」とばかりに次々に繰り出される渾身の演奏。
まさに被災地に、この震災で傷ついたすべての人々に捧げられた演奏で。
もう、涙が止まりませんでした。

やっぱり、ピロウズはロゴスに音楽の神様を下ろして見せることが出来るバンド
だったんですよ。
ココ数年の福岡公演では一番良い内容だったと思いました。

渾身の必死の演奏で、「誰かの心に届いて欲しい」と願うとき、ピロウズは本当の姿を顕します。
その時、音楽の神様はピロウズの頭上に降りてきて、彼らを祝福する気がするのです。
今まで何度も見せてもらいましたが…やっぱりいいものですね/////何度見ても。