山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「耐え切れないような出来事は確かにあるけれど」

昨日の、ピロウズHORN AGAINツアー@仙台公演…
やはり、予想通り凄かったみたいですね。
ツイッターでも感動のつぶやきが溢れ、そのセトリにピロウズ「意志」を見て、胸が熱くなりました。

通常のHORN AGAIN全曲のセトリに加えて、ライヴ本編では最終曲「Doggy Howl」の前に他のどこでもやらなかった「LITTLE BUSTERS」をここ仙台でのみ演奏したそうで。
アンコール(1回目)では、「アナザー・モーニング」「Fool on the Planet」を演奏。

しかも、「アナザー・モーニング」ではさわお、涙がこらえきれずに詰まってしまって、歌えなくなっていたらしい…
ソレを見て、バスターズも号泣。
予想通り、「ステージの上も下も涙涙の号泣状態」になってしまった模様です。

そして続く2回目のアンコールでは「No Surrender」と「ハイブリッド・レインボウ」を演奏。
もう、なんでなんでこんなバンドなんだよ、ピロウズ(;_;)また好きになっちゃうじゃないかーー!!

この「最後の踏ん張り」具合。
ツアー中に震災が起きて、メンバーのご両親も被災者になったり、直前に肉親を亡くしたりと。
ピロウズ自身にも、「こんな恐ろしい震災のあった時に歌ったりしてていいんだろうか?」という戸惑いもあったはずなのに。
流される家の映像、恐ろしいこの世の地獄の映像を見ながら、何も出来ない自分を責めて苦しんだ事もあったはずなのに。

さわおは、ピロウズはツアーを続けてそして、公演が延期になっていた東北三箇所をちゃんと数ヶ月遅れであってもやり遂げた。
素晴らしいセットリストと演奏と共に。
「自分の人生は間違いじゃない」「自分が今、歌わなくてどうするんだ?」という思いがあったように感じました。

常日頃「ピロウズとは希望を掲げるバンドである」と唱えているワシですが。
さすがに、このセットリストには…感服いたしました。
このセットリストを見ただけでも、「コレは被災地に向けたものだ」とわかります。
ソレを万感の思いを込めて演奏されたら…そりゃあもう、観客も泣くしか無いでしょう。

盛岡では被災したバスターズに挙手させて。
さわお自身、その「実際に被災したバスターズが目の前に居る」という現実に、「被災しながらも来てくれた」という事実に、思わず胸を突かれて、言葉に一瞬詰まったようですが。
なんとか涙をこらえて、「生きて会いに来てくれて嬉しいよ!」とちゃんとお礼が言えたようで。

なんだかなあ、この純粋さにはいつも打たれてしまいます。
男性としてのさわおには微塵も魅力を感じない()ワシですが(^^;
こうやって年に数回は必ず、さわおの行動に驚かされます。

さわお自身、もうこれ以上何か言うと泣いてしまうと思っていたのか?(実際、後ろを向いて、水を飲みながらタオルで顔を繰り返し擦っていたので、多分、泣いてたんだと思う__とさわおファンのバスターズさまのレポがありました)
言葉も少なく、途中、涙で歌を詰まりながらも、ちゃんと演奏して自分の気持ちを東北のバスターズに届けたんですよ(T_T)
さわお〜〜、頑張ったなーー!

「歌っている最中に涙で歌えなくなる」って15周年916 大阪公演以来の出来事では無いでしょうか?
きっと「Fool on the Planet」では「みんなもそこに居た」って歌ったんだろうな(←ここ妄想)

希望の歌を歌いながら、被災地のバスターズを励まし、慰め、応援する。
やっぱり、ピロウズはどんな事があってもピロウズだったんだ。
その事実がとても嬉しいワシであります。

余談)わさおの中の人にもこのセットリストの意味が伝わったようで、「ところで Fool on the planet やったと聞いて、今、泣けてきております…。あの地でこの歌が流れたのかぁ…。」とおっしゃってましたね。
自分たちにはもう希望もないと思っていたけど、でも、まだ明日がある。
全て無くしたと思ってたけど、希望はまだ自分たちが自分たちの力で見い出せる自分の中にあるのだ!と高らかに宣言したピロウズ
たまらんなぁ…こんなバンド世界中探しても居ないよ。
生き延びて、また会う日のために。ワシも頑張るー!*1

余談2)ついに念願のわさおと対面したピロウズご一行。
それまではぴぃさま以外、わさおに興味はなかったみたいなのにw色々バスターズが一方的に「わさお情報」をさわおに伝えるので、すっかりさわおも「わさおファン」になってたみたいですねw
わさおの母さん(イカ焼き屋のおばちゃん)に「あら、いい男!大人しいのね?」とか言われるさわおw最高w

*1:o(´∀`)o