山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

思いがけない申し出

とまあ、今回の事でも今までの事も含めて、実はワシは、もう散々書いているけど、義弟の事を全然許しては無いのよ。
第一、あの繊細なダンナに、わざと遺体を発見させるように仕向けた行為からして、絶対に許せない。
「オマエ、甘えるのも大概にせえよ!」と地獄の門をこじ開けて義弟の胸ぐらを掴んで現世に引きずり上げてから、グーパンチをガンガン鼻っ柱にお見舞いしたいくらいだ。
「死んだからってイイヒトには絶対、させん!死んだからって許すと思ったらオオマチガイやぞ!!」
と、義弟の遺体が発見されてから、何度叫んだ事か…
あとは「てめえ、ウチの墓に入れてやると思ったらオオマチガイやぞ!アレはワシが買った墓じゃー!てめえなんかワシが夜な夜な骨を細かく砕いてから、玄界灘に流してやるから、覚悟しとけボケー!!」とかなんとか(鬼)
なんと言ってもダンナに一生消え去る事の無いものを背負わせたって部分では、「ワシの敵確定」だ、義弟。

一応、今回の所はウチの墓に入れてやったが。
なんならアレだ、ウチの裏山には土地がいーっぱい余っているんだから、「自家用墓」を作っても良いんだけどね(法律的に合法かどうかは知らん)
ワシとダンナはソッチに入るわ。墓石も五輪の塔とか、ワシが生きているうちにコツコツ石を彫って準備しても良いしー<実は芸術学部の全学生中、彫刻の成績がトップだった女(彫刻科の生徒でも無いのに)

とかなんとかな事情がありながら、ひろーい心で持って義弟をワシが買ったお墓に入れてやったら、住職にイヤミやら恐喝やらをされて不愉快だったので、思わずその翌々日、獣医(この日記の常連。「ボイちゃん物語」http://www5a.biglobe.ne.jp/?mikabo/b_s1.htmlにも登場する人物)の所にボイちゃんのフィラリアの薬を貰いに行ったついで。
獣医相手に坊主のグチをこぼしてみた。すると。

「そんなのはさー、『葬儀をせんかったら家族に代々バチが当たるとか、そげな恐ろしい事を信じとるお寺さんにはウチの大事な家族の骨は置けません。お墓引っ越します!』って言えばいいんよー」と獣医が言う。
「そ、そんな事、出来るんですか!?」とワシがビックリしていると、獣医は事も無げに言う。
「だって、オレ、檀家代表やってんだもん。ウチの寺に入りなよ。ウチの坊主はそこまで無教養な事は言わんよ」