山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

オフ-2-03-後編

↓続き

手続きが済んで、いよいよ出発カウンターの前でお別れを言う。
ワシ、「いざ、さらば。再びまたいつか、あいまみえんことを祈りつつ」と文語調で別れを告げる。
子鬼、寂しい悲しい気持ちになったらしく、ワシに抱きついてきてしがみつく。
大好きになったお客人二人との別れが辛いらしい。
手を振りながら立ち去る。
子鬼、涙が出そうで顔も上げない。
ムリヤリ、腕を取って、「バイバイ」をさせる。子鬼、ワシの肩に顔を埋める。

クルマに戻ったら、子鬼ついに、泣く。
黙って目に涙をイッパイに溜めて、声を出さずに顔をくしゃくしゃにしながら泣くのを我慢してはいる。
が、唇がワナワナと震え、全身は「悲しいよ!」と叫んでいる。
「ワカルよ、お母さんは気持ちが分かるよ。泣いてイイよ」と膝をさすってやる。
しばらく走ると、ブルブル震えながら泣き出し、ついには大声を上げて泣く。
泣き叫んでは疲れて眠り、目が覚めては「大好きな人たちが去っていった」という事実に愕然として、ソレが夢ではないと思い知って、泣き叫ぶ。
家に帰り着くまで、一時間近く、泣き続ける。

子供の成長はハッキリ「ソレ」とは目に見えないが、5月のオフでみんなとお別れしたときに泣いた子鬼自身とまた、感じが違う。
つまり、コレは彼女の心の中に「愛を知る」という能力の成長が認められたという事ではないか?
どうやら自分が、大切なモノを取り返しが着かないカタチで無くしてしまったという事を心の底から感じている様子だ。
子鬼が「愛することを知るコドモ」になっていた事を改めて知った出来事だった。
嬉しかった。

夜、Mさんから「今、家に着きました」の電話が入る。
娘たち、受話器を奪い合う。
せちたろーも子鬼もアレコレ一生懸命に話す。トテモ嬉しそう。
「また絶対遊ぼうね」と何度も約束する。
泣いていた子鬼も「まきりんしゃんから電話。嬉しい」と笑う。

ワシのネットライフは、実に実に充実し、素敵な人たちに囲まれて、ホントに幸せ者である。
ネットをヤッテてホントに良かった。
今回も「ネットで仲良くなった人は違和感がない」というジンクスが守られた。
さあ、次回はドコでナニをやろうかな!?