休みの日には映画を見る_ってことで見ましたわ。
お題は「ミッドナイト・スワン」
一時期、ちょいと話題になったトランスジェンダー映画ですね。
しかし見終わってからのワシの感想はこんなものでした↓
「なんじゃこら 『真夜中のカーボーイ』の二番煎じで感動ポルノやないかい バレエスポ根ものとしては良く出来てるけど、なんで奨学金とれたん?」
一応、ご存じないお方のために「真夜中のカーボーイ」をご紹介しておきましょう↓
アメリカン・ニューシネマの名作映画ですね。
ワシは子供時代にコレを見て大泣きしてしまったんですけど。
大都会で生きるネズミみたいな二人の男の孤独な物語です。
一人はウリ専になって一人はポン引きに。二人の逃走の果て、道行きの道中には涙が止まりませんでしたよ。
…とまあ、そんな名作映画をリメイクして?こんな感動ポルノに仕立てた監督には怒りが湧いてきます。
そもそもりんちゃんがあんな事になったあとのことが全く描かれてないのはなんでえええええ??
あのシーンがとても良かっただけに、その後がだんまりなのが「はああ??」(# ゚Д゚)でしたね。
でもこの監督のこれ(肝心な部分は描かない 放っておいてミスリードさせる)は持ち味?クセ?らしく、コンクールのシーンでもあんな事が起きたあとに、何故かこんな事になってて。
それが一切語られないままでラストシーンに突入するので、「なんかとんでもないズルい事が起きたのでは??」と疑ってしまいます(猜疑心が強いワシ)
そしてその肝心なラストシーンに向かう部分も…
なんでわざわざそんな設定にしたのか首をひねるばかりです。
「同情して欲しい」「可愛そうと感じて欲しい」という監督のクレクレ行動が本当に目についてイヤラシイです。
「結局、トランスジェンダーを道具(おもちゃ)にしてるだけやん」と見えて気分が悪くなります。
それと肝心の主人公が…草彅くんは頑張ってますけど、トランスジェンダーって結局は「体は男」だから、なかなか女性には理解できない部分が多いんですが(個人的意見)
この主人公は本当に「オトメ」なんですよね。
実在感が薄いと言うか…
それもコレも監督の売名のための道具だったのかなあという後味でした。