山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「お嬢さん」

今、GyaO韓国映画の「お嬢さん」( パク・チャヌク監督 2016年)を無料配信しているのですが。今、GyaO韓国映画の「お嬢さん」( パク・チャヌク監督 2016年)を無料配信しているのですが。これがべらぼうに面白くてですな!ここ数年見た映画の中で一番面白くて興奮したかも!?ワシの目からウロコがハラハラと剥がれ落ちました。
そして、「この映画は日本映画でこそ作るべき題材なのに!!なんでじゃーなんでできなかったんじゃーー」(´;ω;`)と、涙に暮れましたよね。
この映画、海外での評価も高く、第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門ノミネート作品であり、美術監督のリュ・ソンヒが韓国人初のバルカン賞を受賞[。第71回英国アカデミー賞で最優秀外国語作品賞も受賞しております。
お話はこんな感じです↓
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日本統治時代の朝鮮。上月という貴族が自分の姪と広い屋敷に暮らしております。この上月という男、稀覯本のコレクターであり、好事家を集めてその本の読書会を主催し、その貴重な本を欲しい人に高額な金額で譲り渡す_みたいな事をしているのですが、実はその譲り渡される稀覯本は精密に作られた贋作であり、この上月自身も結婚により上月家を乗っ取った朝鮮人の男なのでした。
そしてこの上月家の財産を奪うために、上月家の姪「秀子」を誘惑しようと、朝鮮人の男が日本人の青年貴族になりすまし、上月家に入り込んできます。そしてその誘惑を手伝うために、人さらいの下っ端女で伝説のスリ名人の娘「スッキ」が女中として上月家に送り込まれます。
スッキは「珠子」という日本名を与えられ、上月家に仕えるのですが、秀子お嬢様の気品ある美貌と優しさに惹かれ、いつしか秀子お嬢様を愛し始めてしまうのでした…
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原作はビクトリア朝時代を舞台にした「荊の城」という犯罪小説らしいのですが。舞台を第二次世界大戦前夜の朝鮮半島に置き換えて、爛熟した文化と美を背景に、情感たっぷりに描かれてゆきます。
パク・チャヌク監督作品は「オールド・ボーイ」と「親切なクムジャさん」は見たけど。「オールド・ボーイ」は特に感心しなかった(;^ω^)ので、期待せずに見たら、むちゃくちゃに面白かったのでしたw「親切なクムジャさん」は確かに、少しは面白かった(って「少し」かい!!)まさかここまで化けるとはねえ…(感服)