ワシの好きな映画監督パク・チャヌク監督が去年のカンヌ映画祭で監督賞を受賞した最新作「別れる決心」を見てきましたー(昨日)
まずは予告編をどぞー↓
最年少で警視になったエリート刑事のチャンは、山での転落死事件を追ううちに、その転落死した男の中国人妻ソン・ソレと知り合います。
ソン・ソレは横暴な夫に虐待を受けてた形跡があり、チャン刑事は妻の犯行ではないか?との疑惑を持ちます。
チャン刑事の妻は原子力発電所初の女性所長であり多忙を極め、夫婦間に倦怠と隙間風が吹いております。
韓国の微エロ時代劇が好きなチャン刑事は、同じ時代劇で韓国語を覚えたというソン・ソレの話し方に惹かれ、その美貌も相まって、悩ましい気持ちになってしまうのでした…
というストーリーなんすけどね。
実にこれが不思議な映画で。
前半は「これは正統派メロドラマなの??」と何度も思いました、見てる最中にワシはw
ところがソン・ソレの容疑が晴れて、物語が後半に進むと、その語り口が一変し、サイコサスペンス的?な色合いになってまいります。
「ソン・ソレは本当はどういう人物なのか?」
「何故、あんな横暴な夫と結婚していたのか?」
「彼女ののぞみは一体なんなのか??」
わからないことだらけになってきて、終いには、「え??そ、そんな事言いましたっけ??」的な戸惑いとクエッションマークが頭上にいっぱい出た状態で、困惑したまま映画が終わるという…
いや、確かに面白かったけど。
でも一番面白かったのは、映画中盤に出てくる連続殺人犯の独白だったかなあ…(゚∀゚)←彼に一番のシンパシーを感じたので(;^ω^)
と思う程度に不思議な映画でした。
でもさ、日本でも一時期、日本に住む中国人妻の残虐極まりない殺人事件って立て続けに何件か起きたじゃないですか…
その事を思い出しましたねえ…
中国人妻には韓国人も日本人も太刀打ちできない、激しく強いものがあるのかもしれませんねえ…とこの作品から言われているような気がしました。
とっても綺麗で残酷で美しいお話なんですが。
なんとも一筋縄ではいかない不思議な味わいの映画でしたよ。