山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「バビロン」

2日続けて自宅最寄りのシネコンに通う老婆。それがワシ(;^ω^)

あんまり期待してなかったけど、「まー、見ておくか」くらいの気持ちで出かけてまいりました(゚∀゚)

 

見たのはコチラ↓

babylon-movie.jp

予告編はコチラです↓

 

まーなんで期待してなかったというと、

「とっても評判が悪かった」からです。

「とにかく下品」

「スカトロ多い」

なーんて言われてました。

 

しかし、ワシは思いました。

「下品でスカトロとか、ツイッターのタイムラインみたいだな」とね(つまりそのタイムラインを構築しているのは??ワシ以外の誰でもないわけでして)

「と、言うことはワシは平気なのかもしれない」

と思いつつ出かけてみたわけですよ。

 

監督のデイミアン・チャゼル。実は全然好きじゃないですw

鬼コーチ(コーチじゃない)と生徒の物語「セッション」も全然好きじゃないし。

愛の無いミュージカル映画ラ・ラ・ランド」も面白いとは思えなかった。

なのになんでわざわざ劇場に足を運んだのか?「どれだけ下品なのか見てみよう」という興味本位さもあったし。どうやらコメディらしいと聞いたから_でした。

 

んで。見てみました。

長丁場3時間以上にも及ぶ大作でしたけど、まーったく退屈しませんでした。

(前日に見た「別れる決心」も2時間20分くらいある長い映画だったけど、これも全く退屈しなかった)

 

面白くて面白くて、ワクワクしながらゲラゲラ手を叩いて大笑いしながら見ちゃいました。

印象としては「ワンスアポンナタイムインハリウッド」に似てました。

同じくブラピ出ているし。同じくハリウッドを舞台にしてるし(時代は違うけど)

映画愛を優しく、いい人ぶって(ぶって!?)歌い上げたのが「ハリウッド」

映画愛というか、映画人たちの狂気をうんこで描いてみせたのがこの「バビロン」て感じでした。

 

とにかく音楽が素晴らしくてね。

アレンジも面白いし、洒落ているし、楽器の音、一つ一つが際立ってて個性的で。

「この音楽をいつまでも聞いてたい!」と思わせる映画音楽でした。

ここまで印象的な映画音楽は久しぶりに出会ったかも。

 

あと、ちょい役で知っている顔が出てきまして。

「ん??この人誰だっけ?最近見てたアメドラに出てたかな??いや、ワシはこの中の人がとっても優しいおじさんだって知っているの。なんで知っているんだっけ??」

と首を傾げてたら思い出しました。

 

「わお!レッチリのフリーやんか!!」(ベビメタちゃんとかスパークスとかワシの好きなバンド周辺に出没するので、フリーの、その人となりをとても良く知ってしまっている)

 

色んな映画へのオマージュのシーンもてんこ盛りで楽しい(「第七の封印」とか「ロスト・ハイウェイ」とか)

そしてなにしろ、コメディ映画としてとってもよく出来てます。

ワシはガラガラヘビのシーンとトビー・マクガイヤのシーンで大笑いしてしまいました。

それらしい「映画愛」なんて方便方便、ポリコレにまみれたハリウッドに嫌がらせするためのうんこの筆で映画人の狂気を描いた映画でした。