山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「高校生ブルース」

「高校生ブルース」(1970年作品)GyaOで無料配信してたので見てみました。
公開当時すごく話題になったんでなんとなくその存在は知ってましたこの映画「高校生ブルース」
でも、全然見る機会がなくて今に至ったんですけど…
まさか、無料配信で見ることになるとはねえ…

お話はこんな感じです↓

主人公(高橋恵子 映画主演時は15歳の関根恵子←デビュー作!)は美人で清楚な高校の高嶺の花な存在。
そんな彼女がなんだか具合が悪そう…
そうよ、だって彼女、お腹にあかちゃんがいるんだもの!(*ノェノ)キャー
自分に言い寄ってきた同級生の冴えない男と、学校の!体育館の!!倉庫で!!!
普通にバスケットしている人達がいるすぐ横で!!!!
いたしちゃったんですもの(*ノェノ)キャー
なんかの暗喩のように、なかなか決まらないバスケットボールがゴールにインする演出には笑うしかない!
しかも関根恵子、当時15歳よー。おっぱいも出すし、白いへそまでパンティ越しに黒々としたヘアーだって見せつけるのよ、うわあ、大胆ー(*ノェノ)キャー
自暴自棄になった主人公はズベ公たちとゴーゴー喫茶に出かけてパンチラし放題しちゃったり、ママの愛人のおじさまにいきなりビンタ喰らわしたりしちゃってもうモウレツ〜〜〜←死語
理科実験室から硫酸を盗んできて、自宅の金魚を殺したり(シドイ)
あげくお腹の子を殺すために彼氏に「私のお腹を思いっきり踏んで!!」と懇願したりするのでした…

「ブルース」って言うか…
人として最低な人たちの桃色遊戯後日談…?



まあ、実に下世話なあったまわるーーーい映画なんですけどね。
関根恵子(当時)はこの映画で「不良少女」というイメージが付いてしまって引退を考えたほどだったとか(だって15歳の少女の全裸とかすけたパンティ越しとはいえ、黒々としたヘアーが見えているのを大スクリーンに映しだすとか…今の時代では考えられません。この映画、多分、地上波でオンエアするのだって無理です)

ところが。この後、ワシの大好きなマエストロ増村保造の「遊び」に主演し、増村監督の仕事ぶりに感動して関根恵子は引退を撤回するんですね。
似たような話なのに(どちらも大映映画作品で「少女の性」がテーマ)「遊び」の人生への命への愛への讃歌と言うか、「若さ」を讃え祝福するような作風は実に素晴らしくて。
ワシは初見で感動のあまり泣き濡れたんですけどね。
いくら監督が違うからってあまりにも差がありすぎぃ!!

こなた「高校生ブルース」は…当時の日本の乱れた性風俗を興味本位で見たいお方はどうぞ…
まあ、いわゆるソフトポルノですね>「高校生ブルース」
ほんっとうにくだらん映画です。下品で下劣であったま悪い。胸糞も悪くなる。

そしてその後のお口直しには是非とも関根恵子主演・増村保造監督作品「遊び」をご覧になってね(^o^)
ぜひぜひ、そうなさったなら、何故ワシが増村保造監督のファンなのかを理解していただけると思いまする。