山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ウェスト・サイド・ストーリー」

昨日、仕事が休みだったので、いつものようにアマプラで映画でも見ようと思って、アマプラのAIがおすすめしてくるがままに、スピルバーグのリメイク版「ウェスト・サイド・ストーリー」(2021年)を見たんですよ。

そしたらね…

 

なんというか「世界の恋人」が不在の映画ってこんなにも無味乾燥なものだったんですね…と感じてしまいました。

※参考リンク↓「世界の恋人」ジョージ・チャキリス↓

ja.wikipedia.org

 

「世界の恋人」の不在を始めとして…なんかね、キャスト全般に魅力がないんですよ(個人の感想です)

なにこれ?ポリコレってことかしら??と思うほど。

さえない人たちしか出てきません。

 

しかもその、なんかふつーの人達が出てきて、えっちらおっちらと体操みたいなダンスシーンを繰り広げるという不思議な映画でした。

ワシはスピルバーグは「フェイブルマンズ」(2022年)が面白かっただけに、この「ウェスト・サイド・ストーリー」は残念無念な出来に感じました。

 

ワシ、もともとミュージカルって好きじゃないし、長い事この「ウェスト・サイド・ストーリー」のもととなった映画「ウェスト・サイド物語」(1961年)↓

ja.wikipedia.org

も大学生になるまで見たことがなかったくらいでしてw

ワシのいとこ達(6歳年上のMちゃん、3歳年上のRちゃん)がリバイバル上映の「ウェスト・サイド物語」を見ては「ぎゃーー!ジョージ・チャキリスーー!!」と熱狂しているのを見ても、当時は小学生だったワシは。

そもそも映画本編を見たことがなかったので、「何がそんなに良いの??」と不思議に思ったものでした。

 

で、大学生になって初めて「ウェスト・サイド物語」を見たんですけどね。

びっくりして腰が抜けました。

極端な俯瞰とローアングルが繰り返されアクションしまくるカメラワーク、バーンスタインの音楽の力強さ(=殺傷力の高さ オーケストラの音が金属みたいでかっこいいメタルよこれはもうメタル)、ダンサーさんたちの肉体的スキルの高さ躍動する肉体の説得力の凄さ。

美男美女しか出てこない画面もすごいし、ニューヨークの街の魅力がコレでもかと繰り出されるのに圧倒されてしまいまして。

「…すごい映画があるもんだ」と驚きました(遅い、気がつくのが20年遅い)

そして画面の向こうからダダ漏れてくるジョージ・チャキリスのお色気の凄さよ。

「世界の恋人」と呼ばれた男の破壊力を知りました。