山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ミセス・ハリス、パリへ行く」

またしばらくこのあと、仕事が忙しくなるので、その前に見ておきたかった映画をどんどん見ていきました。アマプラで。

まずはこちら↓

「ミセス・ハリス、パリへ行く」(2022年 イギリス・フランス・ハンガリー

※このポスター、超可愛い!

この映画がどんな映画なのかを如実に物語っておりますよ。

www.universalpictures.jp

実はワシ、この原作本を持ってまして(随分以前に買った 作者のポール・ギャリコが昔から好きなので、たまたま見つけて買った本)

 

今の若い人は多分、知らない作家ですね>ポール・ギャリコ

猫や動物に関する著作も多くて、本人も猫好きの作家として有名でした↓

ワシは子供時代に「ポセイドン・アドベンチャー」を映画館で見て、衝撃を受けたというか。

「こんなスゴイ物語が世の中にあるんか」とその物語のパワーに圧倒されてびっくりして。

その原作者が他でもないポール・ギャリコだったのが最初の出会いでした。

 

その後、高校生になって「スノー・グース」を読んで大泣きしてしまい(;^ω^)

「トマシーナ」「雪のゆとひら」「愛のサーカス」でまたまた大泣きさせられまして。

すっかり「好きな作家の一人」であります。

 

この「ミセス・ハリス、パリへ行く」はロンドンの下町で家政婦しながらひとりで暮らしているハリスおばさんが、たまたま仕事先の奥様のクローゼットで出会ったディオールのドレスのあまりの美しさに心を奪われてしまい。

「この美しいものを私も手に入れたい」と思いまして。

お金をためて現金握りしめて単身、パリに乗り込んでディオールのメゾンに突撃をする_というお話です。

 

お話としては、「人情噺」みたいな感じで、ロンドンの下町っ子のハリスおばさんがとんでもない冒険に繰り出し、そこで出会った人たちの人生を変えてしまう_みたいな現実版メアリー・ポピンズ的ストーリーです。

 

人情家で器用な手先と抜群の家事能力を持ち、おおらかな心とユーモアで人生を渡っていくハリスおばさん。

果たして労働者階級のおばさんはパリで、念願のディオールオートクチュールを手に入れることができるのか!?という冒険物語です。

 

人生はちょっとした勇気と夢で一変してしまう。

新しい世界に足を踏み入れてみようじゃないかと観客を励ましてくれるような物語になってます。

 

ディオールのメゾンのスタッフさんたち、作業場の様子、一流の職人さんたちの仕事ぶり。

そして歴史に残る輝くような初期ディオールの素晴らしいドレスの数々が登場します。

「いつかこの物語が映画になったら良いな」と思ってた夢が叶いましたw