山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

美容室で会った人だろ

知ってる人は知ってますが…

ワシは髪の毛は通常、「千円カット」で切っております。

なんでこんな事になったのかと言うと…

 

もともとは有名な職人肌の美容師さん(美容理容学校で後進の指導にあたったりするレベルの方)にいつもヘアカットしてもらってたんですけどね。

ある時、「今度、僕の息子がアメリカから帰ってくるから、彼の店に行ってあげてください」

って言われまして。

その職人系美容師さんの息子さんのお店に通ってたんですね。

 

その美容師の息子さん、ワシと同い年で同じくロック好きなんで、話題は尽きなくて。

しかも黙って座ればぴしゃりと髪型が決まるので、本当に楽だったんですよ。

 

…ところがですね。

その息子さん(お父様と同じく、職人肌の美容師)、結婚生活に失敗なさいまして。

愛する幼い息子さんと離れ離れになってしまいまして。

その悲しみに耐えきれずに、行方不明になられたんですね…

 

以来、ワシは美容院ジプシーを始めたんですけどね。

どうもうまく行かないんですわ(田舎だから?)

 

丁度、がんの手術をきっかけに毛染めもヤメちゃったので、髪の毛をベリーショートにすることにしまして。

「それなら千円カットで十分やろ」

って事で、千円カットに通うことになったわけです。

 

…とか言ってたらですね。

千円カットはもう、千円じゃない(1300円)

そろそろベリーショートも十年以上続けてたらさすがに飽きてきましてw

「もうちょっと伸ばしてみるか」

と去年の夏からワシは髪の毛を伸ばし始めたのですが…

 

ある程度伸びた髪の毛を造形的にカッコよくカットするには、さすがに技術とセンスが必要なんですね。

「仕方ない…予約を取って行くか、ちゃんとした美容室に!」

って事で前から気になってたうちの近所にある、神社脇の一人で営まれている美容室に予約を取りまして。

昨日行ってきましたの!(゚∀゚)

で、仕上がった髪型がコチラ↓

画像

理想通りの髪型にカットしてくださいました。

物静かでやさしい男前の美容師さんでした。

 

話してみたら、なんと、ワシが以前住んでたマンションのすぐ近所のお店(日本全国に支店があるような大型美容院)で修行なさってた方だそうで。

色んな話に花が咲いて、楽しいひと時を過ごしました。

 

「また次も来よう」と思いつつ、最後のお会計をしてましたらね。

某有名漫画家の肉筆色紙がレジのところに飾られてたんですよ。

「どうして、◯◯先生の肉筆色紙がここに飾られているんですか!?」と聞いてしまうワシ。

「えっ?お客様、×××(漫画家の下の名前)をご存知なんですか?」と美容師さん。

「知ってるって…◯◯先生は、現代日本を代表する漫画家ですよ!!」と言うワシ。

「えっ!?嬉しいです!×××は僕の従兄弟なんです」と美容師さん。

「えっ!?じゃあルーツは◇◇市ですか」と言うワシ。

「なんでそんなことまでご存知なんですか!?×××の母親と僕の母が姉妹なんです」と美容師さん。

「えっ!?」とワシ。

「ここにも二ヶ月に一回、髪の毛切りに来てますよ×××」と美容師さん。

「ええええええええええええええ」と驚くワシ。

 

テレビでお見かけする◯◯先生の髪型が妙にかっこいい理由が判明した瞬間でした。

「◯◯先生、美意識が高くてらっしゃるのね」とか思ってたんですけど…まさか従兄弟が美容師でしかもうちの近所の人だとは…