山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「サタンタンゴ」「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」

というわけで、頑張って二日間掛けて見ましたよ7時間20分の超大作「サタンタンゴ」(゚∀゚)

 

物語はこんな感じ↓

ハンガリーの寒村 雨が降り続いてもうすぐ冬が訪れようとしてる頃

一人の男が鐘の音を聞きます

最も近い教会まで8キロもあるしその教会も戦争で倒壊してしまい鐘もなくなっているはずなのに

村は一年間農場で働いたお金が入ってきてて、それを分けずに独り占めしようと企む男が居ます

ところが一年前に死んだと言われてた男が村に帰ってきます

この村に住む人すべては愛も慈悲もなく、おのおのが欲望のままに生きてます

その様子に生きて帰ってきた男が演説を始めます この男は村の救世主なのか?

新天地を求めて村の人々がぬかるみの道を歩き始めます

 

…てのがストーリーです。

最初はバックにずーーっと流れている「ぎょろぉ~~~~ん、ごりょ~~~ん」という途切れない音がなんなのか分からんくて「環境音楽?」とか思ってましたが。

なんとコレが「鐘の音」だったんですね。

 

「愛なき村」にショックを与えるために生きて帰ってきた男。

彼は一体何者なのか?何のために??と謎は深まります。

ハンガリーというお国柄によりその種明かしはちゃんとされますが、なんとも胸糞悪い因習村のお話です。

コレに耐えられるものだけが、この「二泊三日の因習村ステイ体験」が出来るのです。

 

しかしまあ、映画としてはとてもスリリングでよく出来てて。

異様なまでの長回しもハラハラ・ドキドキに変換されて退屈はしないですね。

「この話、どーなっちゃうのーー」と目を見張ってるうちに過ぎゆく7時間20分です。

タルコフスキーとかアンゲロプロスがお好きな方は多分、大丈夫。

とにかく、画面が美しくよく計画立てて考えられてて長回しも熟考の末って感じで楽しめます。

その後の映画に与えた影響ってかなり大きい気がします。

 

んで「レニングラードカウボーイズ・ゴー・トゥ・アメリカ」

ja.wikipedia.o

ですよ。

ワシは30数年ぶりに見ました。

初見時は「くすくす」程度の笑いしか出なかった記憶なんですけど、今見たら見てて爆笑の連続でそんな自分にびっくりしました。

笑いのツボ、激浅になってますやん。

 

しかも見ててびっくりヮ(゚д゚)ォ!

アメリカに上陸したレニングラードカウボーイズが移動のための機材車を買いに中古車屋に行くんですけど。

そこの社長?がジム・ジャームッシュ(映画監督&俳優)で驚きました(初見時、気がついてなかった)

画像

そういや、ジム・ジャームッシュは「サタンタンゴ」に影響を受けたて明言してましたな。

とにかくキュートで可愛いとぼけた映画で。見てて楽しいんですよ。

裏「ブルース・ブラザース」みたいな映画で、アメリカを旅しながらアメリカ音楽をロックンロールを学んでメキシコを目指します。

みんな大好き!レニングラードカウボーイズ(゚∀゚)