山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」

少し前にシャーロット・ゲンズブールが出ているギャスパー・ノエ監督作「ルクス・エテルナ 永遠の光」って映画を見たんですけどね。

まーこれが短い映画なのに、すごいとっちらかってて結構面白く見たんですね。

ベアトリス・ダル(久しぶり!)とシャーロット・ゲンズブールが出る映画だから面白くないはずはないんですけど、人を嫌な気持ちにさせることに関しては熟練の業なノエ監督。ってか力技でポケモンショックを与える映画でびっくりしちゃったんですけどね。

 

そこで、「シャーロット・ゲンズブールの出ている映画見たいな」と思いまして(ワシは「小さな泥棒」が好きすぎてレーザーディスクも持っている)アマプラ検索したら、これが出てまいりました↓

 

www.cetera.co.jp

公開当時、ポルノでは?みたいな感じで(1976年当時)話題になったのでなんとなくこの映画の存在とあらすじは知っているぞ(゚∀゚)

当時は子供だったんで実際にこの映画を見たことがなかったので、「堂々、おとなになった今、ヨーロッパのポルノ映画も見られるぞい」(;゚∀゚)=3ムッハーと見てみました(R15指定なので別にポルノではない)

 

いわゆる「やらないかホモカップル」に分け入ってくる美少年みたいな美少女のお話です。

当時、ジェーン・バーキンは30歳。娘二人を出産したあとなのにこの体型!体脂肪率数%と思しき骨川筋右衛門ぶりなのですが、この肢体のおかげで少年にしか見えません。

そりゃあ、同性愛が信条の男も狂わせるものがあるでしょうよ…

 

とにかくこの同性愛の男二人の愛情(ポーランド人とイタリア人)が…なんとも野性的と言うか野蛮で。

ゴミ収集の仕事をしながら男臭く愛し合うカップルです(日本で言えばドカ◯のおっちゃんに近い職種)

この二人の関係に分け入る美少女って「それっていわゆるヤオイ文化の始まりなのでは?」と思わせるものがありました。

セルジュ・ゲンズブールやおい女子の出現を1976年に予言してたですか。流石です。

フランスを舞台にしながらアメリカの砂漠みたいな風景とか、そこに住んでいる野蛮で荒々しい人たち。

映画全体にフランスさは微塵もありませんが、素人のストリップ大会のシーンでは「さすがフランス」という気持ちにさせられました。