山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「愛なき森で叫べ DEEP CUT」

映画「怪物」を見て、すっかりやさぐれた気持ちになったワシは、

「ふん、もっと胸糞な映画を見てサイテーな気分になってやる!!」

と思い余って「愛なき森で叫べ DEEP CUT」を見始めました↓

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もともとはNetflixTVシリーズとして撮影されてた映画「愛なき森で叫べ」でカットされたシーンを戻して「DEEP CUT」と銘打ってTVシリーズ用に再編集されたものです。

あの「北九州監禁殺人事件」

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にインスパイアされた映画だそうですけど、さて。

 

…これは…

コメディですね(-_-;)

椎名桔平が大爆発してますw

ワシの大好きな映画「GONNIN」で椎名桔平は頭のおかしい可哀想なヤクザを演じてたんですけど

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それがものすごく良くて。

椎名桔平ってこんないい役者だったんだ」とびっくりしたんですよ。

そして時を経て椎名桔平は「あの路線」を正しく突き詰めて「愛なき森で叫べ」での主人公、爆発系詐欺師になるんですねw

 

園子温はほぼその作品、ワシが見た限りでは面白くないんですけど(役者に変な演技させてダサい演出を嬉々としてやっている気がする)

冷たい熱帯魚」だけは面白かったですね(多分、脚本が良かったから)

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とにかくこの「愛なき森で叫べ」は、女子校時代の「ロミオさま」を巡る愛憎と嫉妬に起因する破滅の物語なんですけどね。

詐欺師の主人公がキャホキャホ大喜びで自分が奴隷にしている一家に拷問するシーンがあるんですけどね。

そこで、詐欺師は思うままに家族を操ってて(多分ここが実際の事件にインスパイアされているんだと思う)、自分は手をくださずに、被害者一家をお互いに拷問させ合うんですけど。

その中で、多分本当の主人公、富豪の家の女の子の妹が、電撃棒を両手に持って満面の笑みで部屋に駆け込んでくるシーンで不覚にもワシは大笑いしてしまいました。

キチガイ演出がフルスロットルですよ。

※このシーンだけ、すごく良かった

 

あとは全編に漂う安っぽいばかみたいな作り物めいた場面と演出がなんとも笑いを誘ってくるのでこれは

「悪い不謹慎」ですね(良い不謹慎とは??)

「人間の命なんて実は500円くらいの価値もない」という思想に貫かれたピカレスクロマン_な作品になりそこねているのが残念でした。