山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

HYBRID PHONON 2566の振り返り

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さて、忘れないうちに「HYBRID PHONON 2566」の事を書き留めておきましょうね。

大阪公演(於・グランキューブ大阪)2公演、東京公演(於・東京国際フォーラム)1公演の全三公演を見たワシの感想まとめでございます。

 

全体を通して一番感じたことは「このアレンジすごい」の連続でして(語彙力)

とにかく、重戦車がそこら中を走り回って驀進しているようなものすごい音圧とリズムが驚異的でしたね。

 

そして今回は何故か、ドラムのレルレさんが出演なさらないので。

「どした?クビになったのかえ?」

とか思ってたのですが(本当にワシはすごく失礼)

 

でもね、この三公演の音を通して聞いて、納得したと言うか。

「スーパーフライ級の男が奏でる重戦車の音楽」

とは、大阪初日を見た後に思わず、ワシの口をついてまろびでた言葉でありますが。これが本当にそのとおりでございまして。

 

思い出してください、フジロック2021年。あの時は会人ちゃんたち+レーザーハープ+テスラコイル+レルレさんを引き連れた「平沢組」とも言うべきフルラインナップで登場したのに。

なんか、ドラムの感動が24曼荼羅の時ほどではなかった(個人の意見です)気がしたのです。

レルレさんのドラムが前に出てこない印象がして。

「もしかして、この体制は続かないのかも?」とふと思った事を思い出しました。

 

このHYBRID PHONON 2655では全公演を通して、裁断機のようなギロチンのような、ものすごい「ジャッジャッ」「ギャッギャッ」と刻まれる電子音に生のギター、ベース、チェロの音が乗って初めてそこで生まれる冷徹な(という言い方がふさわしいのかよくわからない)?無表情な?無機質な音に、ワシはすっかりココロを全部奪われてしまったんですね。

 

その無機質な音に乗って、あのタナトスの声が乗って流れてくる。

しかもステさん、結構ノリノリで楽しそうに歌ってらっしゃる。

無機質な音、重戦車のリズム、タナトスの声。

そこで生まれるエモーショナルなもの(感動とも言いかえられる)

 

「なるほど、レルレさんのドラム、いらんかったわ」(結論が本当に酷い)

そしてこうも思いました→「田井中さんのドラムで今の音、聞いてみたいかも」

本当に欲が深いな女です。

 

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