山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「おにいさまへ・・・」

さて、ただいまGYAOにて絶賛全話無料配信中のアニメ「おにいさまへ・・・」をなんと人生初、見てみましたw

tezukaosamu.net

週刊マーガレットに連載されてたのが1974年。

当時、ワシはリアルタイムで週刊マーガレットを読んでいたのですが。

この「ベルサイユのばら」のあとに始まった池田理代子先生の新連載「おにいさまへ・・・」があまりにも主人公がウジウジしてて我慢ならなくて、ワシはついに週刊マーガレットを買うのをやめてしまったしかも、読むのもやめてしまったといういわくつきの作品ですw

 

んで、この作品がアニメ化されたのが1991年。

最初の数回はリアルタイムで見た覚えがあるのですが、やっぱり世界観が気持ち悪くて我慢ならなくて、見るをのやめちゃったという作品でもあります。

 

さて、そんな風に10代と30代で音を上げて見るのを止めてしまった作品、60代のワシはどう見るんでしょうね…

 

んで、4日間かけて全話見切ってしまいましたよ!

その感想↓

 

「昭和の上流階級の話と思うからいけない 本牧あたりのズベ公集団の権力闘争の話と思ってみるが吉」(゚∀゚)

実に面妖な「怪作」でありまして。

暴力!権力!欲望!渦巻く、異様な世界のお話であります。

 

フランスでも放映されたらしいのですが、「青少年に好ましくない影響がある」とのことで途中で放映が打ち切りになったとか…

た、確かに登場人物全員狂人。ヒステリーもちの凶状もち。殺人未遂は日常茶飯事というやたら暴力指数の高い作品なんですよ。

 

特別美貌に恵まれているというわけでもない主人公ななこが高校入学と同時に、学園内の特権階級であるソロリティメンバーズに選抜されて、非常に苦労するという、花登筺的な物語なのですが、そこにレズ要素をパラパラーとふりかけて、難病とやたら狭い世間を合体させて、ごった煮にしたら、ズベ公集団の切った張ったの世界になるという…作者のお里が伺える奇っ怪な作品です。

 

主人公がただの狂言回しで魅力がないのが弱点かな。

この奇天烈な物語に載せて、小椋圭のOPとED(これまた面妖な異様な楽曲&歌詞)、ハネケンこと羽田健太郎のピアノが奏でまくられますw

ワシのお気に入りはやはりマリ子さまかな。

彼女が一番、「耽美」的な世界を体現なさっている気がします。

prcm.jp

それとたまに作画崩壊して、目がゾウリムシみたいになるところが見どころです。