山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ワシ、アニメの「寄生獣」を見て憮然とする

今秋、映画化もされてアニメ化もされた漫画の名作「寄生獣
ワシは原作の大ファンで、何度も読み返しては熱い涙を流したものでした
原作者の岩明均は不思議な作風でして、絵は決して巧くはないのですが、体温の低いちょっととぼけたような語り口でしかも骨太な物語を語るという。
あまり他では見かけないタイプの漫画家さんです。
最新作(になるのかな?)の「ヒストリエ」も面白いし、「寄生獣」の後に連載された「七夕の国」も面白かった。

さて、そんな岩明作品の代表作、ハリウッド映画にも影響を与えたと言われる「寄生獣」をどのように料理してみせるのか?
とても興味深かったわけですよ。

深夜の放映なので、録画して見てみましたよ

「ん?このOPはなんかのタイアップなのかな??」
OPの音楽から嫌な予感が満々ですよw
「作品の世界に合わない」が最初の感想。

「で、でも、始まってみたらほら、最近のアニメ化ってジョジョと言い、進撃の巨人と言い、蟲師と言い、すごい良かったじゃん!!」
と自分を鼓舞しながら見始めましたよ…

「…なにこのキャラデザイン…」(ーー;
な、何故か、物凄く「嫌な感じ」がする絵柄です。
「ワシ、なんでこの絵柄にこんなに怯えているの??」
と少し考えて分かりました。
「なんちゃってエヴァンゲリオン」というか「おおかみこどもの雨と雪」に似ているんですよ!!ワシあの映画が殊の外ダイキライでありまして…w

「うお、なんだこの地雷臭」と見続けたら…
なんか演出が変?下手??
カッコイイはずの戦闘シーンがまるで駄目…
流れるサウンドトラックのセンスがまた変で、場面に合わない音楽を大きな音量で流すので見てて混乱するんですね。

まあ、百歩譲ってキャラデザインは「今の時代に合うように改変しました」と認めましょう。
でもクラスの女の子の見分けができないのって物凄い弱点じゃないの?なんでヒロインを分割??するんだろう。

そして一番の違和感は「ミギー」の声が女性だった(平野綾)事です。
「ワシのイメージではペンタックス・ショウくん(「モヤモヤさま〜ず」の語りを担当するコンピューター入力音声)だったんだけどなあ」(´・ω・`)

※「ミギー」はこの物語のもう一人の主人公とでも言うべき、愛すべきエイリアン。
主人公の男子高校生「シンイチ」の脳に寄生しようとして失敗、仕方なく右腕だけにとどまって寄生している宇宙生物で、人間とは考え方も当然違ってて、感情も無い生き物です。
でも宿主である男子高校生「シンイチ」と一蓮托生の運命を生き抜いて、切り抜けようと戦い続けるのです。
その間にやがて二人(?)の間には友情のような切っても切り離せない絆が生まれるのです。

「なんかミギーの声が女性だったら、ミギーが子供みたいじゃん?」な気がするのはワシだけでしょうか皆さん!

それとやっぱりサウンドトラックが変過ぎるw
なんちゃってヴァンゲリスみたいな♪デ、デ、デ、デ、デ、デ、デ、デ♪みたいなシンセの音楽とか、変な甘ったるいオルゴール音みたいなのとか。
あまりに不自然でダサくて見てて声出して笑ってしまいます。

んー、もう見る必要はないかな?(^_^;)
最近はねえ、アニメ化がどれも良くて(「月刊少女・野崎くん」だって!)
蟲師」に至っては、「ああ、日本人でよかった」「日本に生まれてこの繊細な物語が堪能できる感性で良かった」と涙を流しているのに。

なんだこの「寄生獣」のていたらくは!
責任者、出てこーーーーーーいヽ(`Д´)ノウワァァァン!