山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「すずめの戸締まり」

先週、弐号機が彼氏と出かけて見てきた映画「すずめの戸締まり」

ワシは見る気がなかったんですがw

弐号機が「最初から最後まで泣き通しだった」とか言うし。

弐号機の彼氏に至っては、

「映画の後、感動ポイントを二人で話しながらケンタでチキン食べてたら、彼が話しながら思い出して泣いちゃった」

などと言うので、「それは見に行かねばなるまい」という事で。

重い腰を上げて出かけてまいりましたよ、博多駅まで(自宅最寄りのマークイズに行こうとしたら、激混みで車で近寄ることすら出来なかった)

はい、こちらでーす↓

弐号機が言うには「新海誠があんなちゃんとした映画を作れるわけがない!絶対影武者がいる!!」などと言い張るので笑ってしまいましたが、さて。

母も見てみましょうかねー(´∀`*)ウフフ

 

…《シアター内入場》

……《映画鑑賞中》

………《エンドロールまで全部見る》

 

「なんてこった!!ようやく日本映画に『シン・ゴジラ』と対をなす、震災を描いて日本人の心の傷を乗り越えるための映画が出現してしまった!ハラショー!!!

と思わず快哉を叫んでしまいました(゚∀゚)

 

とにかく、エンタメ作品としても青春ものとしても、ロードムービーとしてもよく出来ております。

あんまりあれこれ言いたくないから、「とにかく見て!素晴らしいから!!」とだけお伝えしておきましょう。

アニメ映画にここまでしてやられるとは、クソー(#^ω^)

でも、アニメだからこそ、出来た作品なんでしょうね。とにかく、登場人物が、今までの新海誠作品と違って、「ちゃんと存在感がある」のがすごい(今まではヘノヘノモヘジみたいな、藁人形みたいなソックパペットみたいな存在感のない、ぺらっぺらの薄ぺらい人物造形が得意な人だったのにw)

なかなか成し遂げられなかった「震災を正面から描く」ということを、まさか新海誠がやりのけてしまうとは…いやー。驚きました。

 

そしてこの映画中にあふれる、生命の輝きよ。

人は生きる、精一杯に。その生命がたとえ死によって終止符が打たれるものであろうとも、人は生きて輝く。

それが「宇宙のあたり前なのだ」と高らかに宣言してくれています。

 

映画「シン・ゴジラ」を見た時に、「日本人と震災をこんなに描いてくれる作品はもう出てこないのかも」と思いましたが。いやはや。

まさかまさかの新海誠がやりのけてしまったんですよ!まさか、新海誠に泣かされようとは夢にも思ってませんでしたw