山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ルックバック」藤本タツキ

弐号機が職域接種で、ワシよりも先にワクワクチンチンを済ませてきました。

家に帰ってくるなり、「なんかすごく疲れた…」などと言います。

「…疲れている理由なら知ってるわ、あなた日曜日の夜に寝てないじゃない!」と言うと、

「(゚∀゚)そうだったそうだった!」などと言うですよこの娘は…

 

ジャンプ+にて無料で公開されている藤本タツキ先生の最新読み切り作品のせいですよ↓

shonenjumpplus.com

弐号機はこの作品を読んだ後、感動と興奮のあまり、その日眠れなくて、そのまま出勤しちゃったんですよw

ワシは月曜の朝に弐号機から「感動しすぎて眠れなかった」と聞かされて、

「はいはい、じゃあお母さんもあとで読んでみようかね」

と言って、弐号機を送り出した後、自分の出勤まで時間があったので、軽い気持ちで読んでしまいまして(;^ω^)

読後、感動とシミジミとした感情に襲われてしまってさめざめと泣いてしまったんですなw

 

実は知っている人は知っている。

ワシは漫画家になりそこねた女でしてw

若い頃から投稿し続けてたせいで?わりと注目されてて、賞も色々とったりしてたんですが。

そのうちにコミックスクールの審査員の先生にも目をかけてもらって、望めば育成してもらえたかもしれないのに。

ある時ふと、気がついたんですな。

「ワシ、このままじゃ家に引きこもって漫画だけ描いて、恋人も作らぬままオールドミス(死語)になって結婚とか、我が子を生むとかいう可能性がなくなるって事があるのかも!?」という恐ろしい事実に(゚∀゚)

 

「ああ、駄目だ駄目だ漫画とか描いてる場合じゃねえ!現実をちゃんと生きないと」

と決心しまして、漫画を描くのをやめまして今に至るんですよ。

 

だからこの「ルックバック」の主人公の気持ちがものすごくわかる気がしたんですね。

友達に漫画を見せては大受け&超気持ちいいあの感覚。

「もっと漫画を描いていたい、もっと上手くなりたい!誰よりも上手く面白い漫画を描きたい!!」と強烈に願った日々の事を思い出しましたねえ。

 

そして何よりも、オアシスのあのとんちきな名曲(褒めてます)をベースにしてこんな物語を紡ぐ事が出来るというこの藤本先生の豪腕さに打ちのめされましたねえ…

未読の方は、是非上記リンクより、お読みくださいね↑