山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

親子三人でシネコンへ

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実はワシ…昨日も「鬼滅の刃」を映画館に見に出かけてしまいましたw↑

昨日は、仕事の後で親子三人雁首揃えて(゚∀゚)自宅から一番近いシネコンに出かけまして、夫は初回、ワシは二度目、弐号機は三度目となる「無限列車」乗車を決めたのでございますよ…

 

実は、ワシが初見時に感じた、「この作品は実は山中貞雄の後継者なのでは?」と言う印象を、どうしても確認したくて、2日連続で見に出かけたわけでございます…w

 

で。その結論は?

まさか、山中貞雄の遺伝子を令和に発見するとは長生きはするもんだな…

でございましたよ。

山中貞雄って言っても若い人は知らないでしょうね、映画マニアでもない限りは。

 

はいな、山中貞雄、戦前の映画監督です。

若くして戦地で病死なさった監督さんなんですけどね。ワシは昔、彼の作品(現存するのは3本のみ しかもGHQによる検閲でカットされているため、完全版では無い)を見て、あまりの感覚のモダンさ、アクションシーンの素晴らしさにびっくりしてしまったんですね。

 

今回、「鬼滅の刃 無限列車編」を見てたら、あるシーンでその「鬼滅の刃」のシーンに二重写しになって山中貞雄の「河内山宗俊」のシーンが脳内上映されてしまって、すごく驚いたんですよ。

 

それは「河内山宗俊」においては、全てが終わった後、長屋から出てきた18歳の原節子がふと、降り始めた雪に気がつくシーン。

この雪が降るタイミングが絶妙で、ワシはこの映画を見た時に思わず息を呑んだほどでしたのよ。

 

そしたらさああああああ!

この「鬼滅の刃」に於いても、抜群のナイスなタイミングで雪が降り始めるシーンがあるんですよ。

その呼吸?タイミングが、実にお見事で、「この既視感…!コレは山中貞雄!?」とワシはびっくりしてしまったのであります。

 

河内山宗俊」に於いては、可憐な美しい花を守るために命を投げ出す男たちがいて。その男たちとの別れを雪に告げられる少女の姿があります。

そして「鬼滅の刃」に於いては、自分の家族の優しい思い出はすべてまやかしであり、ここでお別れをせねばならない局面に来て、自分の中の何かと決別を決めるその瞬間に天からの贈り物のように降り始める雪。

慰めるように、優しく主人公の頭上にふりはじめる雪。

自分の中の感情に別れを告げ、次に進むことを促すのが雪である_という、共通点がありますねこの2つの映画。しかも同じように抜群のタイミングで降り始めるのです。わかっててオマージュを捧げたのか、たまたまの偶然なのか。

誰か監督にそのあたりの真相を聞いてください…