山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「三界の人体地図」

さて、平沢進作品、どんどん買い集めていってるんですけどね。

割と飛び飛びに買い集めております。

「とりあえず、ここは抑えとこうか」な基準で選ぶので、どうしても「年代順」とか「作品順」にはならないんですな。

 

そんな中、P-MODELが「FUJI AV LIVE」に出演した時の映像作品が残っていることを知りました。

それが今回買った「三界の人体地図」であります。

会場は「インクスティック芝浦ファクトリー」(1988年4月29日)!!うわ!!懐かしの「FUJI AV LIVE」(^ρ^)

 

皆さん…知ってますか。「AV」って今どきの使い方と当時(1980年代後半)では全然違ってたんですよ。

AV=Audio Visual

であります、ボウイ言うところの「Sound&Visions」に近い言葉と思っておくんなせえよ。

このAVライブの主催者は、今のFUJI FILMがカセットテープをリリースしてたその系列会社「アクシア」の前身「富士マグネテープ株式会社」でありました。

 

今にして思えばほんの一時期、1986年から1988年の二年間だけ、当時の先鋭的なミュージシャンを毎週末にライブハウスに呼んでは、「音と映像」のコラボを実践してたんですね。

その会場は、最初の頃は六本木インクスティックとかラフォーレミュージアム飯倉でしたが、やがて芝浦にあった「インクスティック芝浦ファクトリー」に固定されることになります。

 

それはこの会場が常にTVモニターが百台ほどステージとその周辺に積まれて、ぶら下げられて、固定されていたからなんですよ。ここに音に合わせて編集した映像をガーーと流すわけです。

音と光と映像のコラボです。

音の洪水と映像の渦で観客は熱狂であります。

いわゆる、ナム・ジュン・パイクとかVJとか今ではよく見られるものですが。

当時はビデオアートと呼ばれてて、なかなか見ることが出来なかったものが、ここでは毎週披露されてたんですね。

これは、一つのアートやエンターテイメントの手法として後々「普通」になっていく行為の先鞭をつける企画でした。

 

FUJI AV LIVEは基本、「入場無料」でして、行きたい人はFUJI AV LIVEが提供している音楽番組とか紹介記事が載っている雑誌で入場チケットをプレゼントしてたので、「○○のライブ希望」とはがきを書いて送ってたんですよw

なんとものんびりとした時代でw

 

ワシも当時好きだったバンド「Qujila(くじら)」のFUJI AV LIVEを見たくて、Hot Dog Pressという若い男性向け雑誌でチケットプレゼントをやってたんで、はがき書いて送りましたともーw

応募者が少なかったのか、当たりまして。

一度だけ、このFUJI AV LIVEに行ったことがありますの(1987年4月24日)

今にして思えば、チケットは無料なんだし、当時の出演者のラインナップとかすごかったんだから、もっと見とけばよかったですねw