山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

謎が解ける夜

むかしむかしのそのむかし。

インターネットの知り合いに黒い大型犬を飼っている方がおられまして。

その犬の名を「ドロンパ」と言いました。

何度か交流がありまして。

お互いの家の家族の様子とか飼い犬の様子、飼い猫の様子をよく知っておりました。

んで、彼女がある日、ワシにこう言ったんですよね↓

「うちの犬、平沢進の家から来たのよ」

 

その時のワシは「へー!」くらいの反応で(;^ω^)※その頃はもう平沢進を聞いてなかったので

「どう?驚いた?」と言われても。

彼女も東京の人だし、まあ、なんらかのツテでもらったんだろうな(そもそも黒ラブに見えるその犬「ドロンパ」は正確には「雑種犬」であった)

くらいにしか思ってなくて。

「ふーん」くらいでその話は終わってたのですが。

 

馬骨(平沢進ファンの呼称)に出戻ってみれば。

知れば知るほど、平沢進という人が。

動物は好きだし、今も猫を複数匹飼っているし、植物も愛でる人だけど、なんで亀有の実家住まいで大型犬を飼うことになってたのか(今から20年くらい前の話)、その理由が皆目わからなかったんですね。

ところがひょんなことからその飼ってた犬の名前が「ドロシー」と判明。

 

「あ!!その犬が生んだ子犬だったから名前がドロンパだったんだ!!」と気がついて衝撃を受けました。

 

そしてドロシーは当時平沢進が受けてた精神科のカウンセリングの先生が、田舎に療養所を作ることになって、色んな動物をセラピーの役に立てようと飼い始めたものの療養所の建設がうまく行かなくなって、動物好きの平沢進仕入れたセラピーアニマルのうちの一頭、フラットコーテッドレトリバーのドロシーを託したらしいんですね。

当時、猫3匹とフラットコーテッドレトリバーのドロシーと実家で暮らしてた平沢進は毎日散歩にでかけては、珍しい犬種だったので、色んな人がどんどん話しかけてくるのが面倒で「話しかけられると困る!とっとと歩け」と思ってたそうです。

ドロシーは「どこの馬の骨ともしれぬ犬」の子を妊娠し出産する(※平沢進本人発言による)わけですが、その生まれた子の飼い主を当時のファンクラブで募集して皆、もらわれていったそうです。

つまり、ドロンパはそうやって貰われてきた子犬だったんですね。

 

でも確か、ドロンパは飼い主の話によると、「フラットコーテッドレトリバーとラブラドールのミックス」って言う話だったような?(もしかしたらゴールデンだったかも)

だからもしかしたら、「どこの馬の骨ともしれぬ犬」の子を妊娠し出産_というのは事実をごまかすための創作で。

本当のところは平沢進はお父さん犬のこともちゃんと知っていたのかもしれませんな。