山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

2019年10月17日 横浜アリーナで何があったのか その1

とても素敵な夜でした。
横浜アリーナを埋め尽くしたバスターズ。
そして地味に嬉しそうなピロウズの皆さん。

ピロウズが居て、バスターズが居て。
開演してしまえば普通に楽しい音楽の夜が始まるだけですよ(^o^)

この日は色んな事がありすぎて盛りだくさんだったのですが。
まずは、開演したその瞬間時から思い出してみましょうかね…

ステージの上方にはピロウズのロゴの電飾看板が吊り下げられております。
そして真紅のカーテン。
まるでサーカスか古い劇場のような。ドレープがたっぷりと取られた素敵なベルベットの豪奢なドレスのようなカーテンがステージ上を覆ってます。

暗転後。
まずは短い動画が流れます。
なんとここで披露されたのはメンバー三人のそれぞれのお母様がたへのインタビューでありました。
そしてその内容はメンバー三人、三者三様かと思いきや。実はそれぞれのお母様の証言が、ほぼ似通っていたので、そこに一番驚きましたね。
つまりその内容は↓だいたいこんな感じでした

・うちの息子は幼い頃から利発でとても賢く可愛かった
・小学生の頃も元気でクラスのリーダー的存在だった
・その後も学級委員や生徒会長を務めるほど人望があった
・ところがある日突然、ロックを好きになって変な髪の色になった
・プロのミュージシャンになっても色々と苦労があったはずなのに、愚痴一つ言わずにやり遂げた
・プロとして人気があって活動が続けられるのはひとえにファンの皆さんのご助力があってのこと。感謝しております。
・うちの息子は本当に幸せものですよ…

おそらくは、子供時代から、「この子は一体どんなおとなになるのだろう」と期待を持って、賢く可愛い息子たちをお母様がたはお育てになられたでしょうに。
成長してみれば、その息子たちは普通の社会人にならず、音楽の道で食べて行こうと決めただなんて、コレ以上の親不孝がありましょうや?(いや、無い!)という状況なのに。
三人のおっさんのお母様がたは、その運命を受け入れ、しかも感謝してくださっている。
そして「うちの息子は好きなことが出来て、30年も一つのバンドで活動ができているのだなんて、幸せものですよ」なんておっしゃるのですよ。
涙腺が決壊ですよw

それから、アカペラで一曲めが始まり、やがて、バックの演奏が始まるとともに、それまでぴったりと閉じられていた真紅のカーテンがさあっと開いて、ピロウズの姿が顕になります。
それがまさに、映画「王様になれ」の世界が、スクリーンからはみ出してきて、現実世界に侵食してきたその第一歩!て感じで、感動しましたねえ…

それから楽しい、バスターズ1万2千人の満願成就の音楽の夜が始まったのでした…