山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「バベル」

GyaOで配信映画、今日も消費するのです(´〜`)モグモグ
お題はこれ↓

「バベル」(2006年 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督 ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット ガエル・ガルシア・ベルナル 役所広司 菊地凛子)

最近見た「レヴェナント」の監督さんの作品ですね。「レヴェナント」は面白かった(実写版「ゴールデンカムイ」的で)
この「バベル」の公開当時のキャッチコピーは「届け、心。」、「神よ、これが天罰か。」だ、そうです。( ´,_ゝ`)フーン

まあ、長い映画でして。長い映画だけど、飽きずに見ましたよ。
見ましたけどねえ、なんか「人間に絶望する映画」でしたなあ。
あとは、「こんなんが法を破ってぞろぞろ国境を無理やり越えてくるんだったら、壁の建設もやぶさかじゃねえなあ」でした(゚∀゚)アヒャ

話は世界三箇所で同時展開してまして、それが微妙に絡まりながらお話が進みます。
まずはモロッコ旅行中のアメリカ人パワーカップル(ブラピとケイト"ガラドリエル"ブランシェット)。
この夫婦は子供の一人が突然死した?ので夫婦仲に亀裂が入り、それを修復するために二人残っている幼い子をアメリカに残し、メキシコ人ベビーシッターに預けてます。
ところがこの夫婦が乗ってるツアーバスに、地元の山羊飼いの兄弟が軽い気持ちでライフルを撃ったら、たまさかアメリカ人妻にあたってしまい、瀕死の重傷となってしまいます。

その山羊飼いの兄弟が持ってた高級ライフル銃は、もともと日本人のお金持ち(役所広司)がモロッコ旅行中に記念に地元ガイドにプレゼントしたものだったのです。
その日本人のお金持ちも、私生活では妻は自殺するし、ろうあ者の娘はなんだかよくわかんない行動が多いし、悩みだらけの人生です。

一方その頃、パワーカップルの子供を預かってるメキシコ人ベビーシッターは、メキシコで自分の息子の結婚式があるって前もってパワーカップルに言ってたのに休みはもらえないし、他に預かって貰える人も居なくて仕方なく、預かってる子たちを連れて、メキシコ入りしてしまいます。
結婚式はつつがなく進行し、ベビーシッターも焼けぼっくいに火がついたりしてちょっとロマンスが生まれますが、いざ、アメリカに帰ろうとしたら地獄が始まります。

個人的にこの監督が嫌いだったんですけど(アカデミー賞授賞式の時のあからさまに「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のスタッフやキャストをバカにした態度で見下してた態度によるもの)
この映画でますます嫌いになりました(^_^;)

なんと言うか…
「この日本人の描き方はナニ?」に尽きるんですけど。
えー。なんでメキシコ人監督にここまでひどい描かれ方しなきゃなんないのー?日本の全女性はこの映画で怒って良いんじゃないかな。
なんとも差別的、侮蔑的でげんなりします。

この映画のテーマの一つが、「人間、性欲で大失敗」だったとして(ワシにはそう見えた。登場人物のほぼ全員が性欲で破滅していく)も。
こんな色狂の特殊な人間を出してくるその理由がわからない。監督自身がそうだから世界もそう見えてるのか??と疑うほどです。
しかもその理由が、本人がろうあ者だから孤独なんだよって描き方がなんだかなー!!(思わず怒り)でした。

そういやあ「21グラム」も変な映画だった。なんか偽善的な価値観で、見たあと、ワシは怒ってた記憶w
この監督とは基本「合わない」ですな。
「レヴェナント」が特殊だっただけか。
てか、最後まで「バベル」の意味がよくわからんかった。役所広司の家がタワマンだったってことかな…崩れないけどねー。でもあの娘さんじゃ早晩財産失いそう。そういう意味で「バベル」かなあ。