山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「キャタピラー」

相変わらず休みの日はGyaOで映画見てますな。どんどん配信されるので(無料なのに、ラインナップはアマプラやNetflixより断然好み)追いつくのが大変です。
まずは最近、見た順番から。

「キャタピラー」(2010年 若松孝二監督 寺島しのぶ主演)

ご存知江戸川乱歩原作「芋虫」の映画化作品_に見えますね。しかし、映画化の許可が出なかったので「モチーフにした」そうですが。着想はまるっきり乱歩そのまんまですね。
一応、「ジョニーは戦場へ行った」もモチーフにしてるようですが…

最初に驚いたのはこれみよがしに「反戦映画」に仕立てられてたって部分でしょうか。
つい最近、NHKBSプレミアムでワシが大好きな江戸川乱歩作品「孤島の鬼」を読み解く番組があっててですね。
その中でも、江戸川乱歩自身の「芋虫は反戦小説ではない」という言葉をわざわざ引用してたので、とても印象に残ってたんですね。

それがなんとまあこの「キャタピラー」のイデオロギー映画なことかw
笑っちゃうくらいに紋切り型に型枠にはめたみたいに見事にイデオロギーで全編染められた映画なんですよ。
決められた振り付けに沿って。「オイッチニッ、オイッチニッ」と体操しているような印象を受ける映画でした。

なので、乱歩の変態性とか、「ジョニーは戦場へ行った」の悲劇性も反戦も全ては空振りに終わり。
なんだか頭でっかちでげんなりするくらいのサヨク映画に仕上がっております。
とてもとてもオカタイ映画。悪い意味でカッチカチ☆

※2/3追記 バーホーベンの「ショーガール」の予告編を貼ってたらどうも禁止事項に触れたらしく削除されてましたw
ので、リンクを消して上げ直し(^_^;)

※2/4追記 どうも映画のタイトルがまずかったようなのでまた規制されてました。よって一文字伏せ字にしてみた。これならどうだ!?

※それでも駄目だったので一条さゆりの映画のレビューを全削除しました。
なんだかなー、ヤプログ。R15の映画のことを書くのも駄目なんかい。ブーブー(●`ε´●)