山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

レヴェナント: 蘇えりし者

Netflix楽しい!コレは街のレンタル屋が潰れるはずだわ←
「映画でも見てみますかー」とテキトーに探したらコレがあったので見てみました↓

「レヴェナント: 蘇えりし者」(2015年アメリカ アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督 レオナルド・ディカプリオ主演)

公開当時、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」とアカデミー賞で死闘を繰り返していたので、印象に残ってましたが。
実は未見でした。
だって授賞式でいちいちイニャリトゥ監督が「マッドマックス」関係者を小馬鹿にしたように見てたから。

今回はじめて知ったんですけど、この主人公のヒュー・グラスって猟師さん、実在した人物で。
毛皮貿易ルート探索の旅?の途中、原住民に襲われ。なんとか命は助かったものの逃げる途中で熊に襲われて瀕死の重傷を負うんですね。
そして、仲間からも置いていかれて更に仲間と離れて居残って自分を埋葬してくれるはずだった二人には裏切られ「死んだら埋葬する」って話だったのに殺されかけます。
それでもグラスは瀕死の状態で生き残り、雪山の大自然の中、サバイバルを続けながら復讐を誓うのです。

映画ではこの↑史実を下敷きにしながら更に息子を殺されたりして復讐心を更に燃やす話にしてあります。

一番感心したのはカメラワークの不思議さです。
どうやって撮影したのかさっぱりわからない神の視線?みたいな撮影の仕方で、滑るような動きで遠くから対象に近づきそのままで別の遠景を撮影して今度は手前の人物の手元に移り、矢で射抜かれる人を写したらそのまま走ってきた馬と並走して視線は馬上になって…みたいなショットをワンショットで撮るんですよw
「魔法かー!?」思わず叫びましたね。

大自然の中で消えそうな命の灯を揺らめかせながら、息も絶え絶えになりつつ生きようとする人を見つめる神の視線_て感じで堪能しました。
飢えながら死ぬ目に何度も遭うヒュー・グラスをレオナルド・デ・カプリオが演じているんですけどね…痩せてないやん?(ぼそっ)
雪山でプリプリしているんで説得力はないんですけど、撮影は過酷そうでした。
「よくも撮影中、誰も死ななかったわね」が一番の感想です。

「雪山サバイバル」って部分では「ゴールデンカムイ」との共通点も多くて(野生動物や天候との戦い)「これならゴールデンカムイも実写化できそうだな」と思いました。
そしたら、「レヴェナント」の公開時、野田サトル先生がコメントを寄せられてたんですね↓

【著名人コメント】
「編集さんから「ゴールデンカムイだった」と間き観させて頂きましたが、確かに大自然とクマ、サバイバル、先住民との争いなど、ゴールデンカムイを映画化するならまさに理想形の映画でした。あと髭が臭そうでした。」(野田サトル/漫画家)


ヽ(・ω・)/ズコー
「人類は同時多発的に似たようなものを生み出す」とは「ゴールデンカムイ」でも言われてたことでしたが。
こんな部分で日米シンクロニシティを味わえるなんてw
(「ゴールデンカムイ」の連載開始は2014年8月)


※とにかく画面が美しくてびっくりする映画です。
大画面で見たいからホームシアターで見直そうかな。