山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

I.G.への恨み言

結局その後、「フリクリ」の続編に関してなかなかピロウズの再登板が決定しきれなかった(新作が作られるとのアナウンスが有ってから、音楽担当が発表されるまでのタイムラグが結構長かった)のは、日本側の制作陣(つまりI.G.って事になるのかな)が「ピロウズを再起用するつもりは全然なかったから」な感じだったみたいで。
結局ピロウズの起用が正式に決定したのは、アメリカのカートゥーンネットワークの社長の「鶴の一声」(「ピロウズを使わないんだったら「フリクリ」の新作にはカネは出さない」)によるものだった_みたいな事がだんだんわかってきて。

「ま、オルタナを見たら全部そのことは映画本編に出てた気がするけどねー」( ˙꒳​˙ )
と、思ったことでしたよ。
ピロウズが再び起用されるかどうか」って時に山中さわおは「ピロウズが選ばれなくて、BABYMETALが採用されたらどうしよう!!」って本気で悩んでたらしいのにね、酷い話ですな。

だからあんなわざわざピロウズのギターの音に似せた、ピロウズの楽曲でもない中途半端な曲を劇中にいっぱい使ったり、ここ一番てところでフリクリ最大の魅力である「ピロウズの音楽に合わせてアニメが動き回る爽快感」を発揮しきれなかったってことなんですよねえ。

正直、I.G.の制作姿勢には疑問符だらけだったのですが、なんか映画を見ながら感じてた「そんなにピロウズの曲を使うのが嫌なんかい…」という諦めにも似た「どんより」とした気分の湧く所以が解明されたようで、改めてぐったりしますな!!
つまり「オルタナ」に於いて、あえてピロウズの曲をないがしろにしたような使い方をしたのは「社長に命令されたからってオレたちが簡単に言うことを聞くと思うなよ?」という制作側の所信表明だったのかもしれませんね(穿った見方)

このことは本当に、アメリカのカートゥーンネットワークという会社がちゃんとアニメの魅力を理解してくれてて、その上でピロウズのことも愛してくれているというのが本当にありがたいお話です。

今回のアメリカツアー中も公演の先々で、ライブハウスのスタッフやプロモーターから「なんか日本からよく知らんロックバンドが来たけど何しに来たんだい?ははーん??」みたいな舐めた態度で接せられてたけど、ライブ終了後はみんな手のひら返したように絶賛してくれて「お前らすごいよ!アメリカで大金持ちにしてやるから来年もツアーに来いよ!!」と言われたらしいけど。
さわおさんのお答えは「…アメリカはコワイからヤダ」だったみたいですね。さすがはオアシスの日本公演前座を「本当に俺たちのこと好きで前座に選んでくれたんなら喜んでやるけど、プロモーターが勝手に選んであてがわれたんなら断ったほうが面白い」って断っちゃった男ですなw

一方その頃、今や所属事務所の偉い人になっちゃった三浦マネ(元)は「来年、アメリカツアーしろよ!」とアメリカ人に言われて、「いやー、来年は30周年で忙しいんですよ」と日本語で律儀に答えてたそうです(英語が全くできない)

いろいろ腹が立つ事はあるけど、ピロウズが古い曲を再録して素晴らしいサウンドトラック盤をリリースしてくれたってのはファンとしては本当に嬉しい限りだし、カートゥーンネットワークの社長、大好き!!って思いますw

いや、ソレよりも今、ワシが一番困惑しているのは「REBROADCAST」をひと通り聞いた後で、
「なんでこのアルバムのリードトラックがニンゲンドモなの??」
ってことですよ。
ある程度、さわおのキャラを知ってて行動も知っててもあの歌詞は「中学生のイキリ」にしか聞こえない部分もあるじゃないですか(実際、中学生の頃のワシがあんな感じだった)
何も知らない人はさらに「何だこれは」と思う予感しか無い。
この曲が入口になってピロウズを好きになってくれる人は皆無な予感しかありません。

確かにイントロはポップだけどさー。
「眩しい闇のメロディー」とか他にもいい曲あるのに。「なんでコレ??」
タイトル曲とかでも良かったんじゃないのおお?だめえええ???(ピロウズはたいてい「タイトル曲をあえて推さない主義」を感じる事があるよね)
ピロウズってか山中さわおがこの曲を推している理由が全然わからないんですな。
確かにギターはエモいしかっこいいんだけど、録音がホレ…なんかギターを後ろにやっているようなバランスだからさあ。よく聞かないと気が付かないじゃない?え??みんなちゃんと気がついてるう??ほんとおおおお??
しかもコレを最後のPVにするとかもはや嫌がらせレベル…な気がします。
あえて聞いてる人をドン引きさせるためにこの曲にしたの??とまで思います。