山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「フリクリ オルタナ」

Blue-rayでリリースされている「フリクリ オルタナ」と「フリクリ プログレ」が劇場で公開されてまして。
弐号機ちゃんの夏休みももう終わるし、最後に映画くらいでかけますか( ˙꒳​˙ )ってことで出かけてきました!\(^o^)/
福岡は博多駅のT-JOYでしか公開されてないので、愛車「たまごちゃん」号でチキチキ出かけてきました。

劇場版「フリクリ オルタナ」&「フリクリ プログレ」Blu-ray BOX(初回生産限定版)
※通常は、映画館まで出かけなくても、Blue-ray買えば見られまする↑

ま、ピロウズの楽曲がどう使われているのか興味があったのと。
ちょいと博多駅に出かけたい用事があったので、わざわざ映画館に行ったんですけどね。

さて、肝心の映画の方は…
ははは、何を言ってもネタバレになる気がします。
でも感想書きます。

非常に物語は内容が薄いです。お薄です。ウスウスです。奥行きが全然ありません。
まさに「FULL FLAT」「フルフラ」なお話です。

話がとても幼稚なのと、物語が女子4人組の話なのに、とても年頃のお嬢さん4人が集まった話には見えません。
人間て時々とんでもないことやらかす生き物じゃないですか。そういう部分がまったくない。
最後まで見てワシの感想は、

「もしかしたら、そもそもヒジリもモッサンも実在しないんじゃないの?イマジナリーフレンドなんじゃないのお??」(`・ω・´)ワシは見切ったぞこの物語!!

そもそも「女子4人の話」では無い気がします。
「男子小学生が夢に見た女子高校生のお話」という仕掛けなのかもしれません。
それくらい、「女子の行動」ではないんですね。いちいち物語の中で。

それと文句を言いたいのは演出。
とてもピロウズの楽曲を生かしているとはいい難い。そこが大問題なんですね。
なんで曲と曲をぶつけ合うのか?「うーみーはーひろいなーおおきいなー」と歌っている背後にピロウズの曲流してもうなにがなんだかわからない状態にしているのはどんな意図があってのことだったのか?さっぱりわかりませんでした。

でも2時間以上ある上映時間中、退屈はしませんでした。
「マッドマックス怒りのデス・ロード」のパロディシーンもあって結構楽しんじゃいました(^_^;)



「Freebee Honey」のシーンは唯一、前作の面影があったかな…と思いました。
でも物語といい、なんで「Mighty Lovers」を選ばなかったのか?不思議な気がしました。ロケットをたくさん打ち上げる話なんだから、この曲使ってよかったのに…と思いました。

でもエンディングで流れた「Star Overhead」は不思議とこの薄い物語とシンクロしてて、なんとも言えない奥行きを与えていた気がします。
全ては本当にあったことなのか?そもそも彼らは実在したのか?
そのあやふやさが実は孤独な心が生み出した幻だったのではないのか?でもその幻が残した暖かさとか懐かしさが、すべてを失った後も確かに残っている。
そんな不思議と爽やかな読後感が味わえました。
コレは監督の腕ではなくてピロウズ山中さわおの大勝利ってことなんでしょうね。多分。

the pillows「Star overhead」「Spiky Seeds」×劇場版「フリクリ オルタナプログレ」アニメMV