山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「黒い家」

etflixより無料動画サイトGyaOの方が見るべき映画が多いなあ…を実感しておりますw(だから解約する)
今週はこれです!→「黒い家」

大昔に原作は読んだことがあるのですが、実は今回、初めて映画を見ましたの。
いわゆる「サイコパス」ものでして。
当時は珍しかったこともあり。「こんな人に出会ったらこえーなー」くらいにしか思ってませんでしたが…
案外、人生上、出くわすこともあるタイプの人種ですよね…

「良心を持たない」「嘘を平気でつく」などなど驚くことだらけですが、おおむねそういう人って子供時代からずーっとこんな感じで生きてきたので、本人は平気なんですよねw
確か原作中にも主人公だったか?その夫だったか??が「(光のない)真っ黒な瞳をしている」のがとても気味が悪いみたいな記述があり、「どんな目だろう?」と当時は思ったのですが。

つい最近、「自分の勤務時間に人が死ぬとめんどくさいから入院患者を殺して回った」って看護師の人がいたじゃないですか。
彼女の取材VTRを見たら、実にこれが「生気のない真っ暗な瞳」をしてて、「なるほど、これかー!!」と納得したものです。

さて、この「黒い家」の監督は森田芳光。ワシの好きな監督ですわね。
「生きている人間が一番怖い」物語を大真面目に丁寧に撮っております。

とにかく、西村雅彦と大竹しのぶ演じる「変態夫婦」が強烈にコワイんですね。
これは「冷たい熱帯魚』(この映画も面白かった!)に後々受け継がれていく、「社会からはみ出した概念を持つ男女ペアー」の元祖みたいな映画です。
(普通なかなか夫婦揃って変態な設定は日本映画においてあまり見かけない気がする)

「この奥さんはこの旦那さんで満足しているんだろうか?」という疑問が映画中もちょいちょい湧き出してくるんですけど、
「ほらやっぱり!!」なシーンがちゃんと用意されてて。それがまた不気味で強烈に気色悪い。
でも、これはこの原作のモデルとなった「和歌山カレー事件」の奥さんの方にも色々囁かれてた事実と符合するんですよね。

めったにホラー映画で怖がらないワシですら、「ひえええええええ、こえええええええ」と悲鳴を上げながら見ましたw
主人公が怖がりで色々大げさなくせに全然用心深くないので、「実際に怖がりの人は超用心深いのにこの映画、変だよな!」と言いながら見ました←結構怖がりで超用心深いワシ

まだGyaOで見られまする。
怖がりたいあなたにお勧めよ↓

黒い家(1999年版)