山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

怖い話二題

先日、我が家の三軒手前の家が初盆でありました。
この地域の風習で、初盆の家に集落全員が集まり、真夜中まで笛と太鼓で盆踊りするというのがあっててですね。
丁度テレビで心霊番組をやってたので見てたのですが、開けている窓から聞こえてくる笛と太鼓の音、真夜中になるにつれてどんどんヒートアップしてゆく踊り手の皆さんの掛け声?が正直、怖かったですね。

生演奏だから、演奏している方も繰り返し演奏しているうちに興が乗ってくるのか。
風に乗って白熱の熱狂ライブ!みたいな音が聞こえてきて、「おいおい、ピッチが上がってるぞー」とか言っていると、
\ハイッ☆/
という野太い踊り手のみなさんの威勢のいい掛け声も聞こえてきて。

この今年初盆のおじいさん。
かねてから色々我が家は親切にしてもらってて。
「そういえば掘ってきたあさりをもらったことがあったなあ」とか。
色々思い出しました。
この地元伝統の行事を、きっと喜んでらっしゃるでしょうね。

このあたりは集落ごとに盆踊りの音楽も踊りの振付も全部違ってて。
この集落の盆踊りは、足を蹴りあげながら飛ぶ動きとか。なんか変わった踊りで…最初に見た時はびっくりしましたね。
盆踊りというより猿楽とか田楽とか。
そんな大昔の面影の有る不思議な踊りです。

昔は集落ごとの盆踊りを披露して競う大会があってて一晩中踊ってたそうですが(^_^;)
さすがにこの日は真夜中頃にはこの初盆の踊りも終了し、バトンの警戒警報も解けて(^_^;)無事、安眠できました。

昨日は昨日で落雷が凄まじくて。
丁度、出勤時間が一番ひどい落雷時間でありました。

家を出た時はよくわからなかったのですが、入江にかかる長い橋にさしかかったら自分の周囲360度、ぐるりとどんがどんが次々に雷が落ちてゆく様子がよく見えて怖かったですね。
まるで空から光の柱が落ちてくるみたいに。
割りとまっすぐに落ちる稲妻ばかりで、「空が引き裂かれている」て感じでした。
バリバリーと稲妻が走って雷が落ちるとズドーンと地響きがして地面が揺れる。
それが次々にやってくるものすごいお天気でした。

橋の欄干に並ぶ街灯の上にはそれぞれかもめが三羽ずつ止まってて、海に山に落ち続ける雷を見ておりました。
「かもめは雷が怖くないんだなあ」と感心。