山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

Live at Budokan: Red Night & Black Night Apocalyps

今日は届いたBlu-rayの「Live at Budokan: Red Night & Black Night Apocalyps」のレビューを書きます。

コレはBABYMETAL初の武道館公演2デイズの様子を収録したものです。
この時確か、武道館単独公演最年少記録だった(平均年齢14.7歳での開催となり、これまでの女性最年少記録を更新 ※wikipediaによる)ようですね。

「て事はまだ中学生か!?」
そしてBlu-rayをプレイし始めて画面に出てきたメンバーの幼さにのけぞるワシ←白目
昨日ブログに書いたロンドン公演が2014年7月と11月のものだったんですが。
この武道館公演は2014年3月。
「本当にまだベイビーちゃんやん!」Σ(゚д゚|||)とても驚きました。

そしてこの武道館公演の第一夜(Red night)を持ってBABYMETALの舵取りは、単なるアイドルから本格的なヘヴィメタル・ユニットへと大きく切り替わったような気がしますね。

それまで最初は音はCDを流して歌も口パクのアテブリだったのから。
やがて歌だけ生歌になり、バックの演奏は骨バンドと呼ばれる骸骨タイツ姿の金爆みたいな「アテブリバンド」がやってたのに、当代の腕っこきミュージシャンを集結させた「神バンド」に生演奏をさせるようになった。

そしてその後のBABYMETALのスタイルである「MCなし」でゴリゴリ演奏を続けていく「ストロングスタイル」に、この武道館公演の第一夜Red nihgtから変えていったようです。

このRed nightは基本、彼女らのデビュー公演である鹿鳴館のライブを再現したものになっているのですが、さすが武道館公演。
規模も違うし、音も違う。
アイドルとは思えない、本格的なロックバンドの音が大音響で鳴り響き、それに拮抗し対抗するような歌とダンスで進行して行きます。

そしてワシが一番驚いたのは、この第一夜Red nightで起きるトラブルです。

最終曲の一曲前、「ヘドバン・ギャー」で中央のステージですぅさんが歌ってて。
ゆいちゃんともあちゃんは円形の中央ステージ(魔法陣が描かれている)の周囲に張り巡らされた通路(高さが2mほどある)を走り回りながら歌っているのですが。

ある瞬間にコーラスの声が一人分しか聞こえなくなるんですね。
「ん?マイクのトラブルかな?」とそのまま見ていると。

走り回ってたもあちゃんが中央のステージに戻ってきてすぅさんと一緒に踊り始めているのに、ゆいちゃんが戻ってこないんですよ。
「歌が聞こえなかったのはゆいちゃんの方だったか」と気がつく瞬間にゾーッとします。

「通路の手前には柵がなかった。奥にしか柵が設置されてなかった。おそらく撮影の見栄えを良くするために。だから、走り回っているうちに通路の手前側から落下したんだ!!」と気がつく瞬間です。
「ど、どうするの?演奏は中止するの??」と思ってい見ていると。

すぅさんはいつものように毅然とステージを続けるんですよ。
「うおおお、プロ根性!」とビックリして、「でももあちゃんは??」と見ると、
眉間にしわが寄ってて事態のシリアスさを十分に理解しているようです。

それでも笑顔を作りながら、「私がゆいの分も踊る!」という決然とした表情で、まさに必至の渾身の踊りを踊るのです。
まさに鬼気迫る迫力で本当に素晴らしいんですこのシーン。

そして最終曲の「イジメダメゼッタイ」が始まると、なんとゆいちゃんが何事もなかったかのように「ケロケロケロ」とした表情で中央ステージ戻ってきて元気よく歌と踊りを披露するんですねw
「あれ?もあちゃんは」と見ると、なんともあちゃんが泣いているんですよ。

でも自分はアイドルだから笑ってなきゃ!とでも言うかのようにたまにニコニコッと笑うんですけど、つい泣いちゃうんですよ。
「落ちたゆいちゃんじゃなくて、もあちゃんが泣くんだw」と微笑ましく思いながらも、ついワシももらい泣き。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

ゆいちゃんが消えたことで心配で心細くて怪我でもしてやしないかと気をもんでたんでしょね。
元気にステージに戻ったゆいちゃんの姿を見て、その緊張の糸が切れてつい泣いちゃったんでしょうね。
優しい子だねえ。



もちろん、同時収録の第二夜Black nightもいいですよ。
武道館公演なんて滅多にあることじゃないし、大掛かりな演出やバックダンサーズさんも出てきて盛り上がります。
ちょっとperfumeぽい演出もあったりして。「なるほど同門」と納得しますw