山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

HYBRID PHONON 2566+へ行く その6

さて、外は暴風雨ですが、ZEPP内に入れば関係ないですね。

ドリンク(600円)を受け取ったらショルダーバッグに入れてコインロッカーに向かい、荷物を預けたら「さーーてどこで見ようかな」と場所探しです。

とりあえず、空いているところに入りましたらPA卓のすぐ横でした。

「なんでこここんなに空いているの?」と思ったら、前方に大きい人が複数名いらっしゃってほぼステージが見えない場所でした(;´∀`)

「ま。いいか、細かいところは配信で見ればいいし」

と思いつつ、開演です。

 

ライブスタートしますと、やはり全然ステージが見えなくてw(ワシは身長165)

ちらっちらっと人と人の隙間からヒラサワが見える程度でした。

「うーむ仕方ないけど、踊るのには音があればいいから問題ないない」(゚∀゚)

と踊ってて気が付きました。

 

ワシの右隣の30代と思しき男性。

一人静かにお酒を飲みつつライブを見ておられました。

拍手をするわけでもなく、当然踊るわけでもなく(ワシは隣でガンガンに踊ってましたが)柵に体を預けて静かに飲みながら音楽を楽しんでおられるご様子でした。

「そういえば、このHYBRID PHONON 2566+は客層が幅広いのが一番の驚きだよな 男女半々くらいで年齢層は10代から70代まで満遍なくいる これはすごいことだわ」

とか思ってたら、そのお隣の男性の方、なんか数曲ごとに突然「ばっ」と両手で顔を覆われて立ち尽くしてらっしゃるんですね。

最初は「具合でも悪いのか?(お酒なんか飲んでるから)」と思ったんですが、一度や二度じゃない、複数回そのアクションが繰り返されているのを見て、ワシは気がついたのです。

「この人、感情が突破してるんだ!?」

とね。もしかしたら泣いてたのかも?

今まで平沢進の男性ファンってどんな根拠でファンやっているのか良くわかってなくてですねワシは。

「かっこいいから?曲がいいから??独立独歩で自分の信じた道を歩いて開拓してきた人だから?」

とその理由(根拠?)に今ひとつ確信が持てなかったのですが。

隣の男性を見てたら気が付きました。

「この人、赤ん坊になって優しいマザーヒラサワの胸に抱かれて人生の雨を今、まさにしのいでいるんだ!?」

とね。これは大発見でした。

女性ファンだって、平沢進の父性も母性も両方兼ね備えながらも男性的ストロングさと女性的な繊細で美しい存在感にやられてるんですもの。

男性ファンだって、好きになる理由は同じだったんですよ!!

今までワシは「男性は多分…あんなおじいさんになりたいとかあんな風におちゃめにかっこよく一生懸命に生きてみたいとか思って憧れるのかな」とかぼんやりと思ってたんですけど。

それももちろんあるかもしれませんが、この平沢進の音楽に救われて生きてる人がいるんですよね男性にも確かに。

実はそこ(好きになり夢中になる理由)に男女の性差って無かったんですよ。

そこが大発見でした。