山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ベルリン国立美術館展に行く 2

さて。その後、ノパソがなんとか復活(ーー;
ところがさっき一旦、書きかけたものが全クリしてしまった_(:3」∠)_ので、気を取り直してー。
書けるところまで書きますかね(´ω`)

まあ、入場したものの沢山の来場者が何故か文字パネル(解説の)の前で止まっているので非常に混雑しておりまする。
「みんな、絵見ようよ、絵」
とさっさと解説パネルをパスしてまずは「宗教画」のコーナーにログイン。

九州ではなかなかルネサンス以前の美術品に触れるチャンスがないので、これはすごくありがたいですね。
素朴にして清潔な、美しい作品が数々並んでおりまして、とても清らかな気分になります。

木彫作品も多く展示されていたのですが。
このドイツの木彫とは思えない、硬質な鉱物のような表現てやっぱり「お国柄」なんでしょうなあ。
同じ木彫でもフランスのものはもっと柔らかで優し表現なんですね。ココも面白かった。

フィリッポ・リッピの黄金のミニアチュールも素晴らしくてうっとりしました。
「いやあ、眼福眼福」
と言いつつ、次の「肖像画」のコーナーへ。

するとココに衝撃の作品が待っておりました。
コレですわ↓

デューラー 「ヤーコプ・ムッフェルの肖像」】

この絵を見た途端、この匂い立つような存在感に圧倒されました。
まるでこのモデルの体温まで感じるような見事な肖像画であります。
白いシャツの素材感。
黒い帽子の質感。その縁を抜いとってある金糸の輝き。
上着の長い毛足の毛皮。下に着込んだ短い毛皮。
すべてが見事に描き分けられ、そのモデルの人柄や佇まい。その本質までにも迫る勢いが素晴らしくて…

見てて自分の瞳孔が広がっていくのを感じるほどw
そして次の瞬間には口の中にヨダレがいっぱい(^q^)<謎
この存在感!
まさに世界の至宝ですね。

そして次のコーナー「マニエリスムの世界」へ。
ここでも驚愕の作品が色々あって、ワシ、シアワセーー\(^o^)/
特にヨダレが出たwのはこの作品↓

【ルーカス・クラーナハ(父) 「ルクレーツィア」】

聖書に出てくる「貞女ルクレーツィア」のはずなんですけど…なんでしょうなこの滴るようなエロティシズム。
硬質で冷たい。低体温そうな貧相な身体の女性像なのに。
むしろ「デカダン」とも呼べるほどですこの色気。
ルネサンスのまさに至宝!
漂う死の予感(ルクレーツィアは自らの潔白を証明するためにナイフで胸を刺して死ぬ)
砂利の上に素足全裸で立ち尽くし、ナイフを構えてコチラ側に挑戦するような眼差しなのか?愛しいものでも見つめるているのか?な謎のこの視線。
ひれ伏すしかありませんなあ…

で。
肝心のフェルメールはどうだったのか?と言うと。
「想像通り」
現物は…全然感心しませんでした(印刷物のほうが名作に見えるという意味)

普通、美術館で見る作品て、本物の迫力の10分の1も印刷物では伝えきれなくて、非常にもどかしいというか、歯がゆい思いをするのですが…
フェルメールは印刷物のほうが名作だわね」(´ω`)
と思ってしまうワシ。
だってー。本物のフェルメールって…「絹ごし豆腐の世界」みたいなんだもん。
全然感心しませんでした。
レンブラントの工房作の肖像画のほうが凄かったですね。
「おでっさんが描いてもこの画力!!」w(°O°)w
ワシの中では軍配は高々とレンブラントの工房作品に上がってしまうっていうwごめんねでもコレが本心なの。

フェルメール…過大評価スギ(ぼそっ)