山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

人間ガイガーカウンターです

放射線治療が始まって、初めて放射線医との面談があった。
「実は先日、かくかくしかじかで激しいめまいに襲われて、仕事を休んでしまったのです」
と言うと、放射線医、

「あんまり心配しすぎるのも行けないと思って言わなかったけど。実はそういう症状が出る人って結構いるんですよ

せ、先生…(ーー;

「20人に一人くらいの割合で現れる症状で、放射線宿酔と言います」

……
早く言ってよ…(:D)┼─┤この症状にちゃんと名前があったなんて…

「ひどい人は吐いたりします。この症状は放射線を受け始めた初期に多く、何が原因かもよくわかっていません。精神的なものとも言われますが」
ソレは絶対に違います!だって、夜中に突然ガクンと来て、それで目が覚めたくらいなんですから」
「で、でもね。初期のこの症状が現れた人は、その後、そういった深刻な症状は出にくくなるって統計もあるから…」

ふーん

調べてみると、放射線宿酔の原因としては
【発生機序】放射線による化学反応の過程で、過酸化物質が多量に発生し、肝臓で処理される。肝臓自体が疲弊に伴い、宿酔症状を呈する。さらに血液中に存在する炎症細胞(白血球)よりヒスタミン系物質の遊離によりアレルギー性症状を呈する。放射線宿酔には過酸化物質の蓄積とヒスタミン系物質の両者が関与するといわれている。照射開始早期に生じ、10日前後で消失することが多い。これは、炎症細胞が枯渇するためと考えられている。特に広範囲の照射野や、腹部の照射の際に起こりやすい。放射線に対する不安感が強い人も起こりやすい。
【発症時期・症状】照射開始数日から。嘔気・嘔吐・食欲不振・全身倦怠感・頭痛。

などが疑われているようですね。

放射線を休んで3日ぐらい、家事もせずにゴロゴロしてれば治ります!あまり辛いようでしたら放射線もお休みしてもいいし」と放射線医。
「先週、三連休だったので、その間にゴロゴロして回復しました」とワシ。
「そのような体質の患者さんにはこの連休続きのカレンダーは救いになると思いますよ」とドクター。

でもやっぱり、放射線を当てる寝台に横になると世界がユ〜〜ラ〜ユ〜〜ラと揺れるんですねw
前ほどひどくはありませんが、やっぱり自律神経失調的に世界が流れゆきます。
「微弱な放射線でも感知しちゃう体質ってことかな?」と思いつつ、放射線を受ける。

放射線を受け終わるとやっぱり、ちょっとフラフラして、なんとなく眠くなります。
この全身だるくて、なんとなーく気持ち悪くて、世界が揺れてて眠い感じ…
妊娠初期のつわりにそっくりじゃん!

不思議ですねえ。
ほんの数グレイ程度の微量の放射線を浴びただけでこれだけ身体が反応する体質だったなんて。
自分でも知りませんでしたw