山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

MIKABO GO TO BODOKAN 12

「20年音楽業界に居て、二十歳だった僕は40歳になった。体力には限界があって、それまで出来ていたことが出来ないようになってくる」
「でも、心には限界はなくて、僕の中の宇宙は、小さな小さな宇宙は、日々大きくなって行くんだ」
「そして、その宇宙に時々、光が差し込む」
「その光が、君たちだったんだ!」

さ??わ??おおおお????。・゚・(ノд`)・゚・。思わずワシ、タオルに顔を埋めて号泣。

久しぶりに思わず声を上げて泣きました。
ワシ、バスターズで良かった。
こんな嬉しいことを言ってくれる人で良かったw
男性としてのさわおには全く魅力を感じないワシですが、人間的には本当に大したモノを持っている人です。
普段、器が小さすぎてそれがなかなかソレが目につかない人でもありますが(苦笑)
よーく見ていると、この人の凄さ(とてもわかりにくい)が段々判ってきます。
ワシは何年もかけてやっとソレを理解しました。
理解できて良かったw

そして再び演奏が始まります。
なんか聴いたことがない、無茶苦茶オルタナなイントロ。

「なんだろう?新曲かなあ?それにして凄いオルタナっぷり」
とか思っていたら、
「I wannna be Your gentleman」という歌詞が飛び出してワシ、ビックリ!
シンちゃんのスネア連打後、いつもの「ストレンジカメレオン」のイントロが始まります。
まさか、こんな隠しワザが飛び出すなんて!いよっ、憎いよピロウズ!!

なんかもう感動しすぎて涙が止まりません。
歌詞の一言一言が心にガンガン触れてきます。
たとえ武道館でもピロウズピロウズのままでした。
小さいハコでやっている状態となんら変わりません。

この観客の心の底の透明で純粋な「悲しみ」に直接触れてくるような直截さ。
この真っ直ぐな情熱。
「いつかこの歌は届くはず」と信じるその純粋さ。

どんなに会場が巨大になろうと、お金を掛けたLED巨大ヴィジョンが設置されようと、ピロウズピロウズのままだったんですよ。
彼らが愚直になんども情熱を持って繰り返し奏で続けた彼らの音は、例え会場が巨大化しようとも、観客が万人単位になろうとも。
なんにも変わらなかったんですよ。
彼らの音楽の底力に圧倒されましたね。この瞬間。

だから正直、ヴィジョンに映っている映像が邪魔でしたw
稚拙な演出でしたなアレは。