山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

LOSTMAN GO TO BUDOUKAN

曲順悪し、演出悪し、カメラのカット割り悪し。
ちっとも良い所が無かったピロウズ結成20周年記念武道館公演の記録。

この場所に居合わせた人間にしてみれば、あの武道館と言う特殊な場所で感じた神聖な雰囲気がDVDには残念ながら残されてないのが非常に残念。

普通なら見落とすはずの無いさわおジャンプが捉えられてないカメラとか。
「お前はカメラではない」と言いたくなるような仕事ぶり。
年々、ピロウズのライヴDVDはカメラマンの腕が落ちてきている気がします(その点、PIED PIPERツアーは久しぶりに良かった)

演出の稚拙さは目を覆うばかりで__現場ではダチョウが出た時点でアウト!とワシは確信したんですけど。
もっと演出を洗練させてシンプルに、さりげなくも感動的に仕上げる事はなんぼでも出来た筈なのに。
それを人に任せることが出来なくて自爆する男、山中さわお

この涙が出たり引っ込んだりする忙しない曲順とか。
色々微妙な気分に陥るポイントは多々あるのですが。

ピロウズの楽曲と演奏はやはり凄いですね。
なんとも心に響く。
周りの景色とか背景の要らんLED巨大ヴィジョンとか、目に入らなくなるくらいに説得力があります。
まさに「歌の力」
なのに何故、ピロウズ自身が自分たちの音楽の威力を信じないのか?
ココがワシが感じるピロウズ最大の謎であります。

「ふん、どーせ俺なんか」と思ってて、結成20周年のこの期に及んでも未だ自信が無いのかも知れませんが。

もっと自分のやっている事を、力を信じて。
演出とか曲順とか。本当はどうだって良いんですよ。
この武道館と言う神聖な場所で音楽の神に捧げる供物として、観客と一緒にこの音楽の素敵な一瞬を作り上げて行ったその事実が大事なのだから。

あ。そういえば。
アレだけ音楽の神様を下ろしてくる事が出来るピロウズが、この日は珍しく下ろすことが出来なかったんですよね…

ま。そんな日もあるって事で。
DVDへの評価は付属のブックレットの最終ページの写真の素晴らしさと、DVDにちょこちょこワシが写っていたwので、おおまけの☆=4!