山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

初老女一人旅・初日その9

やっと開演時間。
すると背後から、「もう少し、前にお詰め下さいー!」と係員の声がかかる。
と、思った途端、物凄い「押し」がかかる。
「しまった!」と思ったがもう遅い。
「大阪はたいした理由もないのに、異様な押しがあって危険」って有名だったんだ(??;忘れておったよ…

しかし、もう駄目。遅い。
SEが鳴り響き、メンバーがステージ上に出てきます。
もう訳のわからん押しが「ガーー」と全身にかかります。
「前に押されるのは判るとしても、なんでこの押しはこんなに激しく左右に揺さぶるの!?」
困惑しまくるワシ。

ああ、こんな状態なのに、曲が始まってしまう。
でも、始まってしまうといよいよ押しは強く、しかもリズムに乗った押しなワケでもなく、みんな闇雲に全身で無茶苦茶に左右にぶつかり合うのです。
「福岡じゃコンナ事やんねーぞ!」(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

なんかもう、「周りは全部無視!音も無視!!とにかく騒いだモン勝ち!!」みたいな雰囲気で滅茶苦茶感じ悪い乗り方です。
しかも左右に無闇に押す力はいよいよ強く、ワシの右側5?6人先の人が耐えきれず「どどっ」と床に倒れ込みました。

怖い!将棋倒しです。
「昔、レインボウの札幌公演では圧死者が出てね」という一文が脳裏をよぎります。
あっという間にワシの右側が雪崩状に一斉に崩れ、倒れた人の足がワシの足に当たって、思わずバランスが崩れてワシもよろけます。

「あ、もう駄目、倒れる!」と思った刹那、
人の手がグッと伸びてきて、ワシの左手をつかんで引き上げてくれました。
間一髪の所で、ワシ、無事救出!倒れずにすみました!!

「あ!Yさん!!」

なんとワシが倒れかけたのを見て、反射的にYさんが腕をつかんで助け起こしてくれたのです。
わーん、ありがとー。・゚・(ノд`)・゚・。助かったよー!!
「もうこの場所は危険だ」とお互い目で確認し合い、
「下がろう!」と言い合い、二人で人をかき分けて数メートル後ろに下がりました。

すると、視界が開けて客同士の間も良い感じに空いているスペースを確保。
やっと落ち着いて音とこの眺めが楽しめます!!(´д⊂)

でもワシを助け起こした瞬間のYさん、男前だったわー(褒めてます)
もう、「運命の人」かと思っちゃったわw
危うく、本気でフォーリンラヴしかけましたぜ。